現在位置:asahi.com>ニュース特集>5000万件の不明年金> 記事

未電子化の年金記録、1400万件 54年までに脱退分

2007年06月06日23時31分

 社会保険庁のコンピューターに入力されていない年金記録が1430万件あることが6日、わかった。1954年までに脱退した厚生年金加入者の記録で、社保庁は「すでに年金を受け始めた人や、受給前に死亡した人の記録が多い」としながらも、一部に持ち主がわからない「宙に浮いた」記録があり、年金の受給漏れにつながっている可能性があるという。

 柳沢厚生労働相が6日の衆院厚生労働委員会で長妻昭氏(民主)の質問に答えて明らかにした。

 政府・与党は、年金の受給漏れを防ぐため、5000万件の持ち主不明の年金記録の照合作業を来年5月までに終える方針を打ち出している。5000万件は電子化されているが、1430万件はマイクロフィルムに撮影されており、電子化されていない。柳沢厚労相は「5000万件に次ぐ優先度のある課題として確認したい」と答弁。照合作業は手作業になり、さらに時間を要するのは確実だ。

 厚生年金は42年に創設。当初は手書きの紙台帳に記録していたが、60年代初めにはコンピューターの磁気テープに収められた。54年4月1日までに退職し、厚生年金を脱退した人の記録は紙台帳をマイクロフィルムに転写した上で「旧台帳」として別に保管されていた。87年3月時点で1430万件あった。

 このうち再就職した人は再就職先で新たに年金記録がつくられる。その記録には「旧台帳にも記録がある」旨が明記されている。社保庁は「この場合は基礎年金番号に統合されている」と説明。ただ、54年以前に厚生年金に入っていたかどうかは再就職時の自己申告で確認していたため、社保庁は「本人の記憶違いなどで申告しなかった場合、統合漏れになっている可能性がある」としている。

PR情報

このページのトップに戻る