現在位置:asahi.com>ニュース特集>年金記録問題> 記事

無年金60歳以上110万人 73万人は救済策なし

2007年12月14日03時38分

 社会保険庁は、公的年金の受給世代にあたる60歳以上のうち、無年金の人が現時点で110万人にのぼるという推計結果をまとめた。60歳未満についても、今後保険料を70歳まで納め続けても無年金となってしまう人が45万人いることがわかった。受給資格を得られる「25年加入」に届かないためだ。

 社保庁はこれまで、65歳以上の無年金者は04年時点で40万人との推計結果を示しているが、60歳以上を含む受給世代の全容が分かったのは今回初めて。

 110万人は、60歳以上の公的年金受給者3360万人の3.2%にあたる。うち37万人は、70歳まで保険料を支払える国民年金の任意加入制度を利用して25年加入を満たせば、年金を受け取れるようになる。しかし、残りの73万人は現行制度のもとでは救済できず、年金を生涯受け取れない。

 社会保険庁は将来無年金となってしまう人を減らすため、国民年金保険料の納付率を上げる対策を進めている。だが、06年度の納付率は66.3%と前年度よりも0.8ポイント低下。今年度に入ってからも、年金記録問題への対応に追われて保険料の強制徴収などを十分に行えず、納付実績は前年度を下回っている。こうした納付率の低下傾向によって、無年金の人は将来さらに増えそうだ。

PR情報

このページのトップに戻る