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食品偽装・不祥事・年金…再起誓い、官庁仕事納め

2007年12月28日15時55分

 「偽」がキーワードとなった07年。相次ぐ食品偽装や不祥事に見舞われた官庁も仕事納めを迎えた。対応に追われた職員らは「来年は偽りのない年に」と新年に期待をかける。

 ■農水省

 ミートホープ、赤福、船場吉兆――。相次ぐ食品偽装への対応に追われた農林水産省表示・規格課。課内のロッカーには日本漢字能力検定協会の今年の漢字に選ばれた「偽」の字が大書して掲げられている。

 ミートホープの偽牛ミンチ事件が発覚した6月以降、同省の食品表示110番への内部告発を含む情報提供は前年同期比で4倍に達した。仕事納めの28日も告発の電話は鳴りやまず、職員が対応に追われた。今年は全国に約2000人いる食品表示Gメンたちに「24時間、携帯電話の電源を切らず、呼び出しに備えること」が指示された。

 幹部は「内部告発の背景には、薄給で働かされている非正規従業員や簡単に人員整理された元従業員たちのやるせない思いがあった。来年は偽りのない年であってほしい」と話した。

 省トップの農水相を巡っては政治とカネの問題で自殺や辞任で交代が相次いだ。若林農水相は28日の会見で「私も危なかったよね」と笑いを誘い、「時代が大きく変わり、政治とカネの問題に国民の皆さんがシビアになっている。その変化に政治活動のテンポが遅れている」と語った。

 ■防衛省

 悲願だった省昇格を1月に果たした防衛省。輝かしい年になるはずが、相次ぐ不祥事で逆風が吹き荒れ続けた1年となった。石破防衛相も28日の会見で、「省に生まれ変わるためにある意味、避けて通れなかったこと」と振り返った。

 ある職員は「年の前半と後半で違う役所のようだった」と話す。7月に入ってすぐ、久間初代防衛相が「原爆投下はしょうがない」発言で辞任。後任の小池元防衛相も守屋武昌・前防衛事務次官と人事を巡り激しく対立。海上自衛隊によるインド洋での給油活動の一時中断や給油量誤入力などの問題、そして守屋前次官の逮捕……。

 「新しい年になって、流れが変わってくれれば」とある幹部。だが、インド洋の給油活動を続けるための新法の国会審議は越年。守屋前次官らの贈収賄事件は政界ルートを見据えた捜査が進められており、新年も予断を許さない状況が続く。

 ■社会保険庁

 「国民に対して申し訳ない、の一語に尽きる1年だった」と社会保険庁の幹部は振り返る。2月に発覚した年金記録問題は、12月になってようやく「宙に浮いた5000万件の年金記録のうち4割の持ち主が特定困難」であると判明、改めて厳しく批判された。26日には、各地の社保事務所で厚生年金や医療保険の保険料延滞金を不正に減額していたことも発覚した。

 「12月中に、記録の持ち主にねんきん特別便を発送するという目標は何とか達成できたが、国民から見れば必要最低限のことをしているだけ。社保庁のやってきたことを考えればそれも当然だ」と別の幹部は話す。

 電話や社保事務所窓口での年金相談は29日から1月3日まで休み、この間に東京都内にある年金記録管理用のコンピューターを入れ替える。このため社会保険業務センターの職員は年末年始も交代で出勤する。

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