現在位置:
  1. asahi.com
  2. ニュース
  3. 特集
  4. 年金記録問題
  5. 記事

年金保険料過払い、厚労省が返還検討

2008年4月3日10時0分

印刷

ソーシャルブックマーク このエントリをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 このエントリをdel.icio.usに登録 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをBuzzurlに登録

 国民年金の加入者が満額の受給額を確保した後も保険料を過払いしてしまった問題で、厚生労働省は過払い分を返還する検討に入った。民主党も、過払い分を返させる制度改正法案を今国会に提出する方針。厚労省はこれまで返還について「制度がない」と拒否してきたが、民主党などの野党の指摘を受けて、方針を転換した。保険料を無駄に払ってしまった状態の解消に道が開けそうだ。

 国民年金の保険料を納められるのは原則として60歳までだが、年金受け取りに必要な「25年以上の加入」を満たしていない人や、受給額を増やしたい人は、60歳以降も「任意加入」して保険料を納められる。06年度末は27万人が任意加入している。

 一方、保険料を40年分納めると年金額は満額に達し、それ以上の保険料を納めても受給額は増えない。05年4月の制度改正では、満額に達した人は自動的に保険料を納められないようになったが、それ以前は満額になったことを通知してこなかったうえで、過払い分の返還制度を整えてこなかった。

 制度改正前に生じていた過払い分を本人に返還できるよう、舛添厚生労働相は「運用面で早急に検討する」としている。民主党はさらに、過払いがある受給者に通知するよう社保庁に求めていく。

 過払いがあるかどうかは社会保険事務所で確認可能。東京都練馬区の無職日野吉和さん(79)は、2月に年金記録確認の「ねんきん特別便」を受け取ったのをきっかけに社保事務所へ相談に訪れたところ、2年2カ月分計24万円の過払いを指摘された。

 日野さんは地元区役所で「保険料をもっと納めれば、年金額が増える」と聞かされ、89年に任意加入。毎月送られてくる納付書に従って、保険料を郵便局や銀行で払っていた。ただ、91年2月に満額に達していたことに気付かず、その後も届く納付書に応じて保険料を払っていた。 このほか、東京都品川区の宮田紅さん(75)は昨年6月、年金記録を社保事務所で2年7カ月分計約37万円の過払いがあることを知らされた。現場の社保事務所で過払いの照会に応じていることについて、社保庁本庁は「把握していない」としている。

PR情報
検索フォーム
キーワード:


朝日新聞購読のご案内