
年金を満額受け取るのに必要な期間を超えて保険料を払った人について、社会保険庁は対象者に通知する方向で検討に入った。ただ、現在のシステムでは過払いの人を特定するのは困難で、システム改善に1年ほどかかるという。
5月から本人の申し出を受けて過払い分を返還し始めたが、「保険料を余分に取りすぎておきながら、申し出た人にしか返さないのはおかしい」という批判もあり、対応を改めることにした。
年金を納めるのは原則として60歳まで。受け取る年金額を増やしたい人は、65歳まで「任意加入」して保険料を払うことができる。ただ、原則として40年分で年金額は満額になり、それ以上払っても年金額は増えない。05年4月の制度改正で過払いは起きなくなったが、それまでの過払いに気付いていない人は相当数いると見られる。
任意加入した人で、過払いの有無を確認するには、5月末までに年金受給者全員に届く「ねんきん特別便」で可能だ。加入歴の下にある「国民年金」の欄に、「納付済月数」にある数字を確認する。1941年4月2日以降に生まれた人は、40年間に相当する「480」を上回った分が過払いだ。それ以前に生まれた人は、生まれが早い人ほど少なくなる。(山口智久)