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東京・渋谷の温泉施設で爆発、3人死亡 天然ガス引火か

2007年06月20日01時46分

 19日午後2時半ごろ、東京都渋谷区松濤(しょうとう)1丁目の温泉施設「渋谷松濤温泉シエスパ」の従業員用施設で爆発が起きた。建物は全壊し、従業員の女性3人が死亡し、通行人を含む3人が重軽傷を負った。施設の地下には温泉水を地中からくみ上げる設備がある。警視庁は、くみ上げの際に混入する天然ガスが充満し、何らかの原因で引火した疑いが強いと判断。業務上過失致死傷容疑で20日に施設を捜索するなどして爆発の経緯を調べ、管理責任の有無を捜査する。

写真爆発で壊れた温泉施設の建物=19日午後3時23分、東京都渋谷区松濤1丁目で、本社ヘリから
図現場地図

 経済産業省原子力安全・保安院も調査のために現場に職員を派遣した。

 死亡したのは、日詰真里さん(51)=世田谷区池尻=と藤川広美さん(22)=江戸川区東小岩=、千財(せんざい)明菜さん(23)=新宿区高田馬場。死傷者は当時、従業員用の別棟(B棟)で休憩などをしていた。千財さんはがれきの下敷きになり、約4時間後に救出されたが、間もなく死亡が確認された。従業員の35歳の女性は頭に重傷、32歳の女性は気道熱傷を負ったほか、通りかかった男性(28)が顔に軽傷。現場にいた5人が耳の違和感などを訴えているという。

 捜査1課などの調べだと、爆発が起きたB棟は、鉄筋の地上1階、地下1階建てで、地上部分が更衣室と休憩室になっていた。9階建ての温泉施設(A棟)と道路を挟んで位置していた。B棟は屋根や壁が吹き飛び、鉄の骨組みを残すだけとなった。爆風で付近の建物のガラスが割れるなどし、東京消防庁が確認しただけで建物28棟、車両12台に被害が出た。

 B棟地下には、ポンプで地中約1500メートルからくみ上げた温泉水をためるタンクやくみ上げ装置がある。温泉水に混入する天然ガスを分離し、排出する設備があるが、排気されなかった疑いがあるという。

 設備の保守は、委託されたビル管理の社員が担当。B棟は毎日午後に点検しており、18日も午後2〜3時に点検し、特に異常はなかったという。

 温泉水はB棟のタンクから地下のパイプを通ってA棟に回り、ボイラーで温めたうえ館内に供給されているという。

 平日の同時間帯には100人ほどの客がいるといい、爆発時もかなりの数の客がいたとみられる。施設は女性客専用で、昨年1月に開業した。藤川さんは足裏マッサージなどをする社員。日詰さん、千財さんはレストランのアルバイトスタッフだった。

 現場は渋谷の繁華街の一角で、東急百貨店本店などの商業施設や住宅が立ち並ぶ地域。

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