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コロッケに偽ミンチ、生協が全国販売 北海道の業者出荷

2007年06月20日06時04分

 北海道の食品加工卸会社が、食品大手・加ト吉(本社・香川県観音寺市)の連結子会社・北海道加ト吉に、主に豚肉を使ったひき肉を「牛ミンチ」として出荷していたことが分かった。北海道加ト吉の冷凍食品は材料表示が違ったまま流通していた。卸会社の複数の元幹部は、朝日新聞社に、古い肉を利用していたとも証言している。同社の肉を使った製品は北海道加ト吉だけでもコロッケ20種にのぼる。ほかに卸会社と取引している食品会社は多く、その製品は全国に出回っているとされる。加ト吉は19日、社内に危機管理本部を設置し、調査に乗り出す方針を決めた。

写真商品パッケージに「牛肉」と書かれた生協の冷凍コロッケ。「北海道産の牛肉とじゃがいもを使いました」とも明記されている
図偽ミンチ肉のコロッケなどが全国に出回った

 問題の食品加工卸会社はミートホープ(北海道苫小牧市)。加ト吉の危機管理本部は、早急に製品を納入している取引先に状況を説明するとともに、ミート社側から事情を聴く予定だ。

 北海道加ト吉の20品目のうち、豚肉の混入が判明したのは「CO・OP 牛肉コロッケ」(1パック8個入り)で、日本生活協同組合連合会(東京都渋谷区)のブランドで全国販売されている。売り上げは年間約100万パックという。

 朝日新聞社が4月〜5月、北海道と東京で計4品を購入し、DNA鑑定した結果、いずれも豚肉だけか、豚肉が大半を占めていた。材料表示は「牛肉」「牛脂」だった。

 一方、朝日新聞社が入手したミート社の日報には、北海道加ト吉など各社に納めていた「牛ミンチ」の原料に、豚の心臓や鶏肉を混ぜたなどと記載されている。ミート社側も19日、この日報を自社のものだと認めた。

 昨夏まで勤めていた元幹部らも「牛脂も含めて混ぜてしまえば、見た目や味で不審に思われることはまずない」と証言。単価を下げるためで、7、8年前に始まったと話している。

 さらに同社元幹部らは、腐臭を発するような肉を仕入れた後、殺菌処理をしたうえ、牛肉に見せかけるために家畜の血液で赤く着色して使ったこともあったという。

 契約と異なる肉が納められていたことについて、北海道加ト吉は「材料が豚肉だったとは知らなかった」と説明した。

 日本生協連は「開発時などに調べた。ただ対象は残留農薬などで、牛か豚かの遺伝子レベルの検査はしていない」と説明。検査機関に19日、精密検査を依頼した。

 ミート社の田中稔社長は「ごまかしはないが、間違いはある。結果的に間違った製品を入れてしまい、申し訳ない」。古い肉の利用については「ひぼう中傷だ。期限切れ4日前ぐらいの肉を仕入れ、殺菌処理して冷凍した。冷凍すれば2年間は持つ」と説明した。

 信用調査会社などによると、ミート社は76年設立。ひき肉加工・販売などをしている。従業員は約100人で、グループも含めると約500人(06年1月時点)。

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