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ミート社、産地偽装など不正13項目 農水省検査で判明

2007年06月26日00時17分

 牛ミンチの偽装問題で、北海道苫小牧市の食品加工卸会社ミートホープが約24年前から商品を偽装し、牛ミンチだけでなく牛スライスや豚ひき肉、牛脂にも表示外の肉を混ぜるなどしていたことが25日、農林水産省の立ち入り検査結果で分かった。同省は田中稔社長(68)ら幹部が不正と認識しながら指示していたと判断。日常的な賞味期限の改ざんや産地偽装なども相次いで確認されており、一連の不正は13項目。同省は改善を求めて同社を指導する方針。

 ミート社は同日、廃業する方向で検討を始めた。すでに生産ラインは止まっており、「会社の存続は難しい」(専務)と判断した。

 同省は22〜24日、ミート社と系列販売会社、北海道加ト吉の3業者の幹部らから聞き取りをした。さらに資料の分析で判明した偽装行為の概要を公表した。

 検査結果によると、一連の偽装行為は、田中社長か社長の意向を受けた幹部の指示だった。確認された最初の偽装は83年ごろで、豚ひき肉に焼き豚の端材を混ぜていた。牛ミンチへの混入は98年ごろからで、豚のほか鶏やカモも混入し、現在の販売先は18社。同年ごろまで、豚ひき肉に豚の内臓も入れていたという。

 02年以降は、国産の牛スライスに5回に1回の割合で外国産肉を混入▽牛脂に豚脂を混ぜる▽牛粗びきに豚やラムを入れる、などの偽装を次々と始めていた。

 牛ミンチでは、加工日を意図的に翌日にして賞味期限を延ばす「先付け」が日常化。05年ごろからはフライドチキンや焼き鳥、ブタ串の冷凍食品を別業者から仕入れ、賞味期限を改ざんしたうえで、外食用や業務用に再出荷していたとする。

 北海道加ト吉の前工場長(53)=24日付で解任=から格安で横流しされていた冷凍コロッケも、賞味期限を改ざんして売っていたという。

 今回の検査では、ミート社工場から、大手鶏肉卸業者名の包装袋1万5000枚以上を発見。田中社長は「24年ほど前に入手し、種鶏を詰めて販売していた。最近はやっていない」と説明したが、大量に保管されているのは不自然だとして、同省はその後も悪用していなかったか調べる。

 一方、同時に検査を受けた北海道加ト吉の前工場長は、今回の牛ミンチへの豚肉の混入について、「牛肉以外の肉の混入は知らなかった」と説明したという。

 一連の行為は、日本農林規格(JAS)法に触れる可能性がある。ただ同法は、消費者向け食品が対象で、業務用は適用外のため、同省は引き続き、ミート社販売先の商品に不適正表示がないかどうかを調べる。

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