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ミート社、契約前見本は牛肉 量産時に豚混入

2007年06月27日15時20分

 偽装牛ミンチ問題で北海道警の家宅捜索を受けた食品加工卸会社ミートホープ(北海道苫小牧市)が、取引先に提出する試作品は良質の牛肉を使用し、契約が成立して量産する段階になって豚などを混入する手法をとっていたことが元幹部らの証言でわかった。「サンプル用」「量産用」は別々の工場でつくっていたといい、一連の食肉偽装が周到に計画されていた様子が浮かび上がった。

 食品の新商品の開発に当たっては、ミート社のように原料を納める会社、その原料を使って商品を作る製造会社、実際に商品を売る販売元――の3者が、当初からセットで動く方式が主流となっている。

 いったん契約がとれれば長期的に安定した収益が見込めるため、ミート社は、製造会社や販売会社への企画提案に力を入れていたという。

 元幹部によると、同社では、高い単価で売れる本物の牛ミンチは本社工場、偽装品は別工場で製造する「すみ分け」をしていた。同社は、試作品についても、誤って豚肉が混ざったりしないように本社工場で作ることにし、契約後の量産段階は、一転して別工場で製造していたという。

 一般的に、食品の検査では、原料の傷み具合などを調べる細菌検査、食感や味を調べる検査などが主となる。いったん契約がとれれば、納入品についてDNA鑑定で素材の中身を調べるようなことはまずなく、ミート社は確信的に豚肉などの混入を続けたという。

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