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首都圏でも「ゆっくり揺れ」 中越沖地震

2007年07月17日00時13分

 新潟県中越沖地震の震源から約200キロ離れた首都圏で16日、高層ビルなどに影響を与えるゆっくりした揺れが3分以上も続いた。このため、東京都心の超高層ビルのエレベーターが緊急停止するなどの影響が出た。

 震源近くで主に感じる地震の揺れは、周期が1秒以下と短い。それに対し、関東で今回観測された揺れは長周期地震動と呼ばれるもので、周期が6秒と長かった。

 東京大学地震研究所の古村孝志准教授の解析によると、地震発生から約40秒後、この長周期の揺れが関東地方に到達。新潟や大阪などでは2分後に揺れがおさまったが、関東だけは3分以上たっても揺れは続いた。

 こうした揺れは04年の新潟県中越地震でも関東一帯で観測された。

 古村准教授によると、関東平野は、古い岩盤の上に最大5000メートル以上の厚さの軟らかい堆積(たいせき)物が積もっている。このため、震源から遠く離れているにもかかわらず、揺れが大きくなる特徴がある。

 長周期地震動は、超高層ビルなどの固有周期と共振しやすく、ビルが大きく揺れる場合がある。

 16日、東京都港区の六本木ヒルズ森タワー(地上54階建て)では、センサーが長周期地震動を捕らえたためエレベーター17台が緊急停止した。3月に開業した東京ミッドタウンのミッドタウン・タワー(同)でもエレベーター2台が約1時間止まった。ほかにも影響がなかったか、日本エレベータ協会が調べている。

 古村准教授は「中越方面で大きな地震があれば関東では長周期の揺れが発生する。都心では超高層ビルが次々と建っており、対策や注意が必要だ」と話した。

 〈長周期地震動〉 地上にいる人があまり感じない、周期が数秒以上のゆっくりした揺れ。大地震で発生しやすく、東京、名古屋、大阪の3大都市圏のような軟らかい堆積層では増幅して長く続く。

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