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JR貨物輸送2割減 日本海沿い 復旧見通し立たず

2007年07月21日23時51分

 中越沖地震で日本海沿岸を走るJR線の復旧の見通しがたたず、JR貨物が打撃を受けている。関西から東北・北海道への貨物列車のほとんどが、運転見合わせ区間を通る。同社は別ルートでの輸送やトラック代行輸送を始めたが、従来の輸送量の確保は困難で2割減は避けられそうにないという。

 運転見合わせ区間は、信越線犀潟―宮内間と、越後線柏崎―吉田間。「日本海に一番近い駅」で知られる青海川駅横の土砂崩れなど被害は大きく、JR東日本の復旧の見通しは立っていない。日本海沿岸を通る鉄道ルートは当分通れなくなる。

 JR貨物の貨物列車はこの日本海ルートを毎日15往復していた。各列車が運ぶのは5トンのコンテナを最大約100個。全体の輸送量はざっと毎月45万トンになる。東北・北海道地方と西日本を結ぶ貨物列車の9割以上がここを通っていた。太平洋側を通るより、3時間以上も短縮できるためだ。

 JR貨物は「うちはJR東日本のレールを借りて走る立場。復旧作業はあちら頼み」と語る。

 一方で、太平洋側を経由するルートへの振り替えは難しいという。

 太平洋ルートは、すでに東京―大阪間の貨物輸送で毎日45往復しているためだ。日本海ルートからの振り替えのため、17日からさらに2往復を増発したが、運転士のシフトや技術を考慮すると限界だという。

 対策の柱はトラックによる代行輸送になる。同社は17日、最大手の日本通運を含むトラック輸送業界に協力を要請。19日から運転見合わせ区間の代行輸送を始めた。1日の輸送能力はコンテナ約500個と見込み、約100台で運んでもらい、残りは貨物列車で運ぶ。

 積み替え作業に時間がかかるうえ、地震で道路事情が悪化している。輸送コストも時間も増える見通し。

 JR貨物の輸送量は、前年比で1〜2%の微増傾向だった。同社は「せめて輸送量が瞬間的に増えるお盆時期までに回復してくれたら」と復旧作業に期待を寄せる。

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