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柏崎原発6号機、水ふき取る作業員 核燃料プール公開

2007年07月25日15時04分

 重量310トンの巨大クレーンが原子炉格納容器の真上で故障していた――。東京電力柏崎刈羽原子力発電所は25日、新潟県中越沖地震で被災した施設のうち、放射性物質を含んだ水が外部の海に漏れ出すなどのトラブルがあった原子炉6号機の建屋の内部を報道陣に公開した。

写真6号機の使用済み燃料貯蔵プール(中央右側)周辺の「除染作業」をする作業員。プールの左側でシートがかぶせられているのが原子炉格納容器。手前に見えるのは回収用の袋=25日午前11時12分、新潟県柏崎市で

 核燃料を出し入れするなどの作業が行われる区域「オペレーティングフロア」では、地震の激しい揺れで使用済み核燃料の貯蔵プールからあふれた水などを、数人の作業員が紙ぞうきんでふき取る除染作業を続けていた。回収した放射性物質を含んだ水を詰め込んだ100個以上の袋が並ぶ。

 脇には、厚さ約2メートルの巨大なコンクリート製のふた(総重量700トン)が横たわっている。

 東電の説明では、6号機は16日の地震発生時、7月末の稼働に向けた準備・点検中だった。核燃料を装填(そうてん)した原子炉格納容器を覆うコンクリート製ふたを閉める作業の直前だった。このため、車軸が折れて故障したクレーンは、ごみなどが入らないようにシートをかぶせただけの格納容器の真上に止まったままだ。

 公開前の午前7時前にも大きな余震があった。幅35メートル、高さ6メートル、奥行き12メートルの緑色の大型クレーンは、余震が続く中、復旧作業を始めるめどはたっていない。コンクリート製ふたや内側の格納容器のふたをつり上げるのに必要な装置で、現時点で炉内の安全を直接確認することができない。

 原子炉内は現在、どのような状況にあるのか。東電担当者は答えた。「原子炉内を循環している水を分析しているが、放射性物質の量は異常値を示していない。核燃料に損傷はないと考えている」

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