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相次いだ不祥事 「政治とカネ」揺れ続け

2007年09月13日01時14分

 安倍内閣は06年9月の発足直後から、閣僚らの不祥事・辞任が続いた。人心一新を掲げて8月27日に行った内閣改造後も、遠藤武彦・前農水相が組合長を務めていた農業共済組合を舞台にした補助金の不正受給問題が発覚するなど、「政治とカネ」に揺れ続けた。

 農水相のポストが鬼門となり続けた。昨年9月の組閣日当日、松岡利勝・元農水相が、福岡県警に出資法違反容疑で捜索された資産運用会社の関連団体から100万円のパーティー券を買ってもらっていた問題で、政治資金管理団体の収支報告書を訂正した。松岡氏はその後も、光熱水費などをめぐる疑惑が国会などで追及された。そのさなかの今年5月、議員宿舎で自殺した。

 6月に就任した後任の赤城徳彦氏も、経費を二重計上するなどの事務所費問題が発覚し、在任2カ月で8月に更迭された。記者会見で顔にばんそうこうやガーゼを張りながら理由を語ろうとしなかった姿が話題になり、実家を主たる事務所として届けるなどの不自然な点について、領収書を公開しないなど、説明責任を果たしていないと批判を受けた。7月の参院選で自民が惨敗した大きな要因の一つとなった。

 再起をかけた改造内閣で、不祥事が続いた農林水産大臣に安倍氏が選んだのが、遠藤氏だった。しかし、その遠藤氏も、組合長を務める農業共済組合が国の補助金を不正受給し、会計検査院の指摘を受けながら補助金を返還していなかった問題が朝日新聞の報道で発覚。就任からわずか8日目で農水相を辞任する事態に追い込まれた。安倍内閣で、不祥事などで去った農水大臣は3人にのぼった。

 政治とカネの処理をめぐる辞任劇はほかにもあった。佐田玄一郎氏は、事務所費の不明朗な処理をめぐって行革担当相を昨年12月に辞任した。改造内閣では、坂本由紀子政務官の政治団体で、領収書を使い回すなどして二重計上が発覚し、坂本氏が辞任した。

 そのほか、岩城官房副長官が、政治献金をめぐり、政治資金収支報告書の訂正を出すなど、政府メンバーによる政治資金のずさんな管理ぶりが浮き彫りになった。事務所費の「5重計上」などが発覚し、玉沢徳一郎氏が自民党離党に発展するなど、「政治とカネ」をめぐる問題は、沈静化していない。

 「政治とカネ」の問題以外でも、久間前防衛相は6月、原爆投下をめぐり、「しょうがない」と発言。辞任に追い込まれている。

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