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「なぜ今」自民困惑 安倍首相辞任表明

2007年09月12日18時50分

 あまりに唐突な安倍首相の辞意表明のタイミングだった。自ら所信表明演説を行い、それに対する代表質問が衆院本会議で始まる直前。「聞いたことがない」(ベテラン議員)という異常な事態に、自民党内からは驚きの声が、野党からは「日本の総理大臣として恥ずかしい」(民主党の鳩山由紀夫幹事長)と批判の声があがった。

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首相官邸を出る安倍首相=12日午後5時22分

 自民党の大島理森国対委員長は12日午前、民主党の山岡賢次国対委員長と会談。首相が求めていた小沢民主党代表との党首会談には応じられない、との意向を伝えられた。これを受けて大島氏が官邸に首相を訪ねたところ、首相から「幹事長に自分の気持ちを伝えたい」と辞任する考えを伝えられた。大島氏は「それは幹事長に直接おっしゃってください」と応じたという。

 午後1時前、国会内で開かれた自民党代議士会は緊迫した雰囲気で始まり、大島氏が「総理が大変な決意を述べられた」と首相の辞意を説明した。麻生太郎幹事長は首相の辞意について記者団に「随分前に聞いていた」と語ったうえで、その理由については「議会の中で求心力がない、と語っていた」と述べた。

 麻生氏、二階俊博総務会長、大島氏ら党執行部は12日昼すぎ、国会内の幹事長室に急きょ集まり、今後の対応を協議。さらに、首相官邸に場所を移し、後継の自民党総裁選びの段取りなどについて協議した。

 首相に近い町村派中堅議員は「全く聞いていなかった。辞める理由は、健康問題しか考えられない」と語った。閣僚経験者は「これから巻き返しを図ろうとしているこの時期に、首相は何を考えているんだ。真意がわからない」と述べた。

 一方、民主党には、河野洋平衆院議長から同党の川端達夫議院運営委員会理事に「本会議を遅らせたい」との連絡があったという。小沢代表は「君ら(報道陣)の情報だけだから、後で」と述べ、コメントを避けた。

 菅直人代表代行は「しょせんは坊ちゃんだったんだねえ。いや、お坊ちゃん以下かも。国際公約などと言っておいて、この辞め方は国際的に通用しないだろう」と批判。渡部恒三元衆院副議長は「38年議員をやっているがびっくりした。年内には辞めると思っていたが、なぜ今なのか」と述べた。細野豪志衆院議員は「解散するべきだ。自民党のトップが代わっても、民主党の戦い方は変わらない」と述べた。

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