現在位置:asahi.com>ニュース特集>福田新内閣> 記事 閣僚「上書き保存」、ねじれ国会にどう臨む2007年09月26日00時01分 前内閣の外から新たに起用されたのは、17人中2人だった。再任された閣僚からは驚きの声も漏れた。「上書き保存」してタイトルだけ替えたような福田内閣。その代わり映えのなさは、抜擢(ばってき)人事と不祥事による交代が目立った安倍前政権時代とは様変わりし、無難な人事に官僚はにんまり。一方、前政権に「ノー」を突きつけた参院選の結果、衆参両院の首相指名は異なった。いよいよ、「ねじれ国会」の論戦が始まる。 「先発投手としてマウンドに立つとは予想しておりませんでした」。再任が決まった若林農水相は25日夜、官邸での会見で、そう話した。 「誰がやっても難しい局面ですから職責を担うのも大変だなと。先ほど(再任の)話を聞いた時には改めて事の重大性を感じた」 「抑えの切り札」「ミスター・リリーフ」。4カ月で4度も大臣が交代する異常事態の農水省。ピンチのたびに登板してくる若林氏は、いつしか省内でそう呼ばれるようになっていた。 「新しい大臣が来ればまた“身体検査”にひっかかって混乱するおそれがあった。正直ほっとした」。同省幹部が大臣の条件として最も重視したのは、新たなリスク要因を抱えずに済むかどうかだった。 若林氏をめぐっては、同氏を支援する政治団体代表を元水産庁長官で農水省の補助金交付団体トップが兼任していた問題が指摘されている。別の職員は「問題がないとは言い切れないが、すでに身体検査を受けている点で、ほかの農水族よりまし」と話した。 「再任だっ」「本当かっ」――。鳩山法相の続投がテレビで伝えられると、法務省の一部フロアではそんな声も上がった。 記者会見では「想定問答集は読みません」と言い切ったり、司法試験合格者数を増やす政府の既定方針に「見直し」を求めたり。大胆な発言の目立つ鳩山氏だが、実は死刑制度や治安対策など「大筋では役所の考えに沿っている」と省内に好意的な声が多かった。 自民党総裁選で麻生前幹事長の選対本部長を務めたため、周囲には「再任の芽はゼロ」との観測が強かった。そんな逆風下でも「鳩山さんの再任を陳情して回っているんだ」と、真剣に話す幹部さえいた。 再任されて25日夜、再び法務省に戻った鳩山氏は「麻生太郎を支持したグループが、福田政権を全面的に支持するという一つの象徴が私なのかなと思っています。また、そういう度量のある福田総理であるということもいえるでしょう」と強調した。 鴨下環境相が再任された環境省も、やはり「歓迎」ムード。ある職員は「鴨下大臣はのみ込みが早い。改めてブリーフィングなど余計な仕事もしなくてもよくなった」と「官僚の論理」を語る。 鴨下氏は安倍改造内閣発足直後、資金管理団体の政治資金収支報告書で記載ミスなどが相次いで発覚し、釈明に追われた。この日午前の記者会見でも退任を織り込んだような話しぶりだったが、いざ再任が決まると「反省の上に立って透明度を上げ、疑念を抱かれないように最善を尽くしたい」と話した。 甘利経産相の留任を聞いた同省の幹部は「1年間の経験もあるし、職員とうまくやっていけるという点でよかった」と話した。 鳩山氏同様、麻生前幹事長を応援していた甘利氏。この日午前に開かれた安倍内閣最後の閣議後記者会見では、「これが正真正銘の最後の会見」とまで語っていた。 PR情報この記事の関連情報 |