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不信拡大、理事長自ら説明を

2008年3月1日12時9分

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 身内に甘い、と言われても仕方ないだろう。時津風事件で逮捕時に現役力士の処分を先送りした日本相撲協会は、3人の兄弟子が起訴され、新たに別の3人(1人はすでに引退)が書類送検されたこの日も、責任を問うことをしなかった。

 北の湖理事長(元横綱)が処分に踏み切らない理由はこうだ。「(3兄弟子は)はっきりしない状況。(書類送検の現役2人は)名前も分からない」。進んで事件を調べる意欲があれば、処分出来たはずだ。

 前代未聞の暴力事件の発覚後、協会の対応は後手、後手だ。背景には現役力士への恩情がある。「角界では、弟子は師匠の命令に逆らえない。悪いのは元親方。力士らは裁判では無罪になるかも知れない」。そんな思惑が判断を鈍らせている。

 だが、反応の鈍い対応には協会内部からも「信じられない」「本当か」との声が相次いだ。ある親方がいう。「今は、どこに行っても、この事件のことを聞かれる。とにかく最優先事項だ。解雇までいかなくても、何もしないのでは、世間が許してくれない」

 ファンは個人的な厳罰を望んでいるのではない。期待しているのは相撲協会のけじめだ。処分を先送りするなら、つっけんどんな書面でのコメントを協会としての意見とするのではなく、理事長自らが会見などを開いて、協会の考えをきちんと説明するべきではないか。

 今のままでは、角界に好意的なファンにまで不信感は広がる。

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