日本相撲協会(北の湖理事長=元横綱)は6日、大阪市内で臨時理事会を開き、若手力士の傷害致死事件で名古屋地裁に起訴された3人の兄弟子について当面の間は出場停止処分とし、有罪が確定した時点で解雇処分とすることを決めた。同容疑で書類送検された2力士(他の1人はすでに引退)は、今場所1場所の出場停止処分を科す。
無期限停止処分を受けたのは、木村正和(しこ名・明義豊(あきゆたか)=西幕下58枚目)、伊塚雄一郎(同・怒濤(どとう)=東序二段筆頭)、藤居正憲(同・時王丸=西序二段86枚目)の3被告。やはり起訴されている前時津風親方の山本順一被告(58)については、逮捕前の昨年10月に解雇処分としている。
起訴状によると、3人は昨年の名古屋場所前の6月25日夜から26日の昼にかけて、愛知県犬山市の宿舎などでぶつかりげいこの名目で入門3カ月目だった斉藤俊(たかし)さんに暴行し、死亡させたとされる。兄弟子らは大筋で暴行が制裁だったと認めている、という。
相撲協会は3人が逮捕された先月7日、起訴された29日とも処分は先送りにしていた。29日は理事会も開かず、北の湖理事長は「刑事裁判の推移を注視しながら対応していく」とするコメントを発表した。その後、方針を変え、9日初日の春場所(大阪府立体育会館)前に話し合う姿勢を示していた。