現在位置:asahi.com>ニュース特集>角界暴行問題> 記事 「国技」再生、険しい道 時津風親方解雇2007年10月06日00時51分 序ノ口力士急死問題で5日、時津風親方が日本相撲協会から「永久追放」された。協会として重い処分だが、角界の閉鎖的な体質や、人材発掘・育成の制度疲労も浮かび上がった。解雇を通告された親方は、何も説明しないまま自宅に閉じこもった。
●時津風部屋(東京・両国) 玄関前で5日午後8時半、部屋付きの錦島親方が時津風親方のコメントを読み上げた。「協会の決定を真摯(しんし)に受け止める」。時津風親方が解雇処分に対する法的措置をとるかについては、「しません。予定なし」と否定した。 錦島親方によると、部屋に戻った時津風親方は体をふらつかせ、そのまま部屋のビルにある自宅で伏せっているという。親方自身の会見は「もう親方じゃないので難しいと思う」と述べた。 後継者選びについては「いまのところ白紙。協会の指導をあおぎながら、明日、あさってにでも相談しようと思っている。任命権は時津風親方にある」と話した。 「解雇」をニュースで聞いた近くの男性(64)は「力士のころから知っている。おとなしい親方だった。(暴力も)指導のつもりだったと思う」と同情気味に話した。 ●国技館(同) 北の湖理事長は理事会終了後、約25分にわたって会見に臨んだ。冒頭で深々と頭を下げ、「亡くなった力士の遺族におわび申し上げます。誠に申し訳ございません」と謝罪した。 顧問弁護士を交えて4人で会見したが、質問に応じたのは、ほぼ理事長1人。報道陣からは自身の責任を問う声も上がったが、「時津風が責任を取るべきだ」と以前からの主張を繰り返した。 ●文部科学省 相撲協会の伊勢ノ海生活指導部長は5日午後4時30分すぎ、監督官庁の文部科学省を訪れ、7日前に北の湖理事長が指導を受けた場で、解雇を報告した。 渡海文科相は伊勢ノ海部長に「処分は協会内部のけじめと受け止める。それよりも再発防止、相撲という国技の権威の回復をぜひお願いしたい」と語りかけた。同部長は「検討委員会を立ち上げ、こういうことがないように前向きに検討します」と答えた。 ●遺族宅(新潟市) 遺族宅は終日、カーテンが閉め切られた。父親の正人さん(50)は弁護士を通じ「捜査が進行中の現段階では、特にコメントすることはありません」との談話を発表した。 PR情報 |