大相撲・時津風部屋の力士急死事件で、愛知県警特別捜査本部は29日、序ノ口力士斉藤俊(たかし)さん(当時17)=しこ名・時太山(ときたいざん)=に暴行を加えて死亡させたとして、同部屋の幕下力士(28)、同(27)=いずれも東京都墨田区=、元力士の店員(27)=熊本県人吉市=の兄弟子3人を、傷害致死の疑いで名古屋地検に書類送検した。名古屋地検は同日午後、同容疑で逮捕されている前親方と兄弟子3人を傷害致死罪で起訴する方針。
調べでは、3人は昨年6月25日夜から26日昼にかけて、愛知県犬山市の宿舎などで、ぶつかりげいこの名目で斉藤さんを殴打するなどし、死亡させた疑い。
3人は26日の「ぶつかりげいこ」に加わり、うち力士(27)は前親方が土俵内に投げ入れた木の棒を使って斉藤さんを4、5発たたいたという。また、この際に前親方が斉藤さんの顔面にジェットノズル付きのホースで放水していたことも判明。この直後に斉藤さんは死亡した。
さらに力士(28)は25日夜、けいこ場で斉藤さんを鉄砲柱に縛り付けたとされる。
この事件では、暴行を指示したとされる前時津風親方の山本順一容疑者(58)と、兄弟子3人が7日、傷害致死容疑で逮捕されている。今回書類送検された3人は暴行の程度が軽微で、主導的な役割を果たしていないことから、任意での捜査が続けられてきた。