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誘拐男性は横国大生 イラン当局、捜索開始

2007年10月11日15時35分

 イラン南東部を旅行中の日本人大学生の男性(23)が武装グループに拘束された事件で、イラン治安当局が犯行グループの潜伏場所をほぼ特定している可能性が高いことが11日分かった。高村外相が同日朝、イランのモッタキ外相との電話会談で得られた情報として記者団に明らかにした。一方、イラン国営通信(英語電子版)は同日、イラン治安当局が10日夕から同国南東部のケルマン州で広範囲に捜索を始めたと伝えた。

 関係者によると、男性は関西出身の横浜国立大教育人間科学部の4年生。「海外にボランティアに行く」という理由で今年4月から9月末まで休学を届け出ていた。高村氏の説明では、男性本人から大使館に「武装グループに拘束された」などと2回電話があったという。ただ犯行グループからの要求については「どういう要求があるのかは分からない」と明確な回答を避けた。高村氏は「悲観も楽観もできないんじゃないでしょうか」と述べた。

 また町村官房長官は11日午前の記者会見で、「10日午後10時半ごろの時点で被害者の生存は確認されている。イラン治安当局に対して、犯人側との接触を要請している」と明らかにした。

 パキスタン国境に近いケルマン州など南東部は、外国人の誘拐事件が相次ぐなど治安が悪化している。外務省は今回の事件も政治的テロの可能性は薄く、麻薬取引などを行う盗賊に近いグループの犯行の可能性もあるとみている。同省幹部は犯行グループから何らかの要求が来ていることを示唆したうえで、身代金の要求の有無については「よく分からない」と述べるにとどまった。

 外務省は、ケルマン州などイラン南東部のパキスタン国境付近に発している危険情報について「渡航の是非検討(レベル2)」から「渡航の延期勧告(レベル3)」に引き上げる方針だ。

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