現在位置:asahi.com>ニュース特集>守屋前次官問題> 記事 巨額接待費で人脈 営業重ね大手に対抗 山田洋行元専務2007年10月23日19時58分 前防衛事務次官の守屋武昌氏(63)とゴルフを繰り返していたとされる軍需専門商社「山田洋行」の元専務(69)が多額の接待費を駆使して、防衛省内で活発な営業活動をしていたことが関係者の話でわかった。大手総合商社を相手にした防衛商戦のなか、山田洋行は元専務の熱心な人脈づくりによって業績を伸ばしてきたという。 山田洋行の05年度の売上高は約340億円。うち94億円余が防衛庁(当時)からの受注とされる。防衛省からの直接発注以外の取引も、軍需品を製作する重機メーカーなどへの納入が多く、同社関係者は「結局、売り上げのほとんどは防衛省関係」と語る。 主なところでは、航空自衛隊の次期輸送機CXのエンジンなど、米ゼネラル・エレクトリック社の代理店を長く務めた。海上自衛隊のホーバークラフト型輸送艇なども納めている。次期輸送機のエンジンをめぐっては、元専務が山田洋行とたもとを分かち、昨年新たに設立した軍需商社「日本ミライズ」と商権をめぐる争いも起きた。 山田洋行が防衛庁内で大手同様に認められるようになったのは15年ほど前だったとされる。その歩みを知る関係者は一様に「大手総合商社などに対抗して山田洋行が実績をあげてきたのは、元専務一人の人脈によるところが大きい」と口をそろえる。元専務の熱心な営業ぶりについて「毎日のように接待をし、ここ20年ぐらい自宅で夕食を取ったことがない、という話もある」という関係者もいる。 こうした営業活動を多額の接待費が支えていたとされる。山田洋行関係者の一人は「元専務が決済できる交際費は年1億円を超えていた」と話す。別の関係者も「年間5000万円から1億円の間の額だった」と語った。こうした支出について、東京地検特捜部は山田洋行から経理資料などの任意提出を受け、使途などの解明を進めている。 民間の調査機関や法人登記簿などによると、山田洋行は69年、前身の不動産会社の雑貨輸入部門を分離して発足した。元専務も同年に入社、当時は防衛部門を1人で任されていたという。 元専務は周辺に対し、異動などで担当者が変わる大手総合商社に対し、同じ担当者が長くつきあうことができる専門商社のメリットを強調し、「防衛庁は大きな商社しか信用していなかったが、専門商社の方がじっくり仕事をやっている。こっちの方が大手より信頼を得られるはずだ」と話していたという。 PR情報 |