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裏金、30年で5億円以上 山田洋行の米子会社

2007年11月10日17時29分

 軍需専門商社「山田洋行」の米国子会社「ヤマダインターナショナルコーポレーション」による裏金作りが約30年前から続けられ、これまでの総額が5億円以上に上っていたことが関係者の話でわかった。東京地検特捜部は、業務上横領容疑などで逮捕した山田洋行元専務の宮崎元伸容疑者(69)=日本ミライズ前社長=が防衛省の装備品受注をめぐり、裏金の一部を守屋武昌・前防衛事務次官(63)側に提供した事実はないかなどを含め、使途の全容解明を急いでいる模様だ。

 山田洋行関係者らによると、72年に設立された米国子会社は、山田洋行と役員を兼務していた宮崎元専務ら3人に対する役員報酬などの名目で支出した資金をロサンゼルスなどにある複数の銀行口座に分散して預け、裏金としてプールしていた。口座名義も複数あり、別の関係会社を経由して入金された資金もあったという。

 こうした資金工作は30年近く前から始まったとされ、これまでに裏金口座にまわされた資金は、役員報酬名目だけでも役員一人につき1億円以上に上るとされる。

 また、宮崎元専務が、06年9月から今年1月にかけて4回にわたり、不正に引き出したとして業務上横領の疑いが持たれている約100万ドル(当時のレートで約1億2000万円)も、こうした裏金口座の一つにプールされていた資金だったという。

 この約100万ドルは、山田洋行と関係が深かった米国商社の関連会社の株を05年に売却して得た資金とみられている。

 複数の裏金口座は、元専務の不正引き出しに関与した疑いが持たれている米国法人元社長(70)=日本ミライズ米国法人会長=が管理していた。元社長は、資金の一部を防衛省関係者らが訪米した際の接待費などにあてていたとされる。元社長は77年に山田洋行に入社した後、米国子会社での勤務が長期に及んだ。

 特捜部は、山田洋行の資金実態を調べる中で、米国子会社が巨額の裏金作りを続けていたことに注目し、複数の山田洋行関係者から事情聴取を続けていた。防衛省の装備品納入などに絡んで不正に支出した資金はないかなどについて、逮捕した元専務を調べる見通しだ。

 また、元専務が、12年間で200回を超えるゴルフ接待をしていた守屋前次官に対し、こうした裏金の一部を提供していた事実があるかどうかについても、詳しく調べるものとみられる。

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