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守屋前防衛次官、収賄など起訴事実大筋で認める

2008年4月21日12時33分

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写真初公判のため自宅を出る守屋武昌被告=21日午前、東京都新宿区、飯塚晋一撮影写真東京地裁に入る宮崎元伸被告(中央)と秋山収被告(左から2人目)=21日午前、東京・霞が関、竹花徹朗撮影

 防衛装備品の調達をめぐる汚職事件で、収賄罪などに問われた前防衛事務次官の守屋武昌被告(63)らの初公判が21日、東京地裁で開かれ、守屋前次官ら4被告は罪状認否で起訴事実を大筋で認めた。

 前次官は冒頭で「私は防衛事務次官というトップで、倫理監督官として隊員に模範を示す立場にありながら、隊員や国民の皆様に多大な迷惑をかけ、深く深くおわびします」と陳謝した。

 他に起訴されたのは、贈賄罪などに問われた軍需専門商社「山田洋行」元専務の宮崎元伸(69)、同社の米国子会社元社長の秋山収(70)、有印私文書偽造・同行使の罪に問われた同社元役員室長の今治友成(57)の3被告。

 検察側は冒頭陳述で、防衛装備品の納入をめぐり、守屋前次官による宮崎元専務側への便宜供与が8件あったと指摘。前次官が、当時の防衛庁幹部らに対し元専務側に有利な取り計らいをするよう指示したり、米国の軍需メーカー関係者に元専務との緊密な関係を強調したりしていた、と主張した。

 検察側は、わいろとされた現金以外の金銭提供の詳細も明らかにした。前次官は97年に自宅の購入を計画した際、資金の工面について宮崎元専務に相談。元専務は山田洋行の資金から2000万円を貸すことを申し出て、同年6月ごろに前次官に貸した。前次官は防衛庁の後輩を通じ、その2000万円を投資に回したが、投資は不成功で、8月ごろに元専務に返済したという。

 また、守屋前次官は00年12月、知人から未公開株購入の勧誘を受けた際にも元専務に「至急100万円ほど用立ててもらえませんか」と購入資金の負担を依頼した。元専務はこれを了承し、「守屋さんがご入り用だとおっしゃっている」などと秋山元社長に送金を指示。前次官が設けた第三者名義の口座に計1万ドルを送金させたとしている。

 前次官の自宅をリフォームした02年には、前次官の妻がリフォーム費用の不足分の捻出(ねんしゅつ)を元専務に相談。元専務は6万ドル(当時のレートで約720万円)の供与を申し出た。この6万ドルは実際に送金されたが、多額の海外送金のために銀行から税務署に連絡が入るために、資金供与が明らかになることを元専務が危惧(きぐ)し、供与は実現しなかったという。

 検察側は、前次官が元専務から受けたゴルフ接待が、起訴されなかった分も含めると、94年6月から昨年4月までの間に計392回で総額2560万円を超えることも明らかにした。

     ◇

〈守屋被告の起訴事実〉 03年8月〜07年4月、計12回約389万円相当のゴルフ旅行や、計108回で約497万円相当の日帰りゴルフの接待を宮崎被告らから受けた。04年5〜6月に妻の口座で現金計約218万円、06年2月に次女の口座で現金約145万円を宮崎被告らから受け取った=収賄罪。さらに07年10月と同11月の国会の証人喚問で、ゴルフ接待でのプレー代で「毎回1万円を出していた」、次女の米国留学費について「すべて私のお金でやっている」と虚偽の証言をした=議院証言法違反(偽証)。

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