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守屋前次官に実刑判決、懲役2年6カ月 防衛汚職

2008年11月5日10時10分

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写真東京地裁に向かうため自宅を出る守屋武昌被告=5日午前8時59分、東京都新宿区矢来町、中田徹撮影

 防衛装備品の調達をめぐる汚職事件で、収賄と議院証言法違反(偽証)の罪に問われた前防衛事務次官の守屋武昌被告(64)に対し、東京地裁の植村稔裁判長は5日、懲役2年6カ月、追徴金約1250万円(求刑懲役3年6カ月、追徴金約1250万円)の実刑判決を言い渡した。判決は起訴事実をすべて認め、「収賄の期間、回数、金額なども甚だ悪質で、防衛行政や国家公務員に対する国民の信頼を著しく傷つけた」として実刑が相当とした。前次官側は即日控訴した。

 戦後の汚職事件で事務次官経験者への実刑判決は、岡光序治(のぶはる)・元厚生事務次官に続いて2人目。判決は「国家行政組織の中枢にいる者と納入業者との間の長期間にわたる癒着の中で敢行された犯罪だ」と非難した。

 前次官は公判で起訴事実を大筋で認めていたが、「見返りを期待し、積極的に便宜供与を図った事実はなかったことを理解してほしい」などと訴え、執行猶予付きの判決を求めていた。

 これに対し、判決は、前次官が03年8月に次官に就任し、自衛隊員倫理法に基づく倫理監督官になった後も、北海道などで丸抱えのゴルフ接待を受け続けていたこと▽家族ぐるみで受けた利益総額が約1250万円と高額に上ること▽ゴルフ接待の際に偽名を用いたこと――など、犯行の悪質性を指摘。防衛装備品の納入に関して、業者側が有利になるよう部下に指示するなど、具体的な便宜供与を行っていたことも認めた。

 また、贈賄罪などに問われた軍需専門商社「山田洋行」元専務の宮崎元伸被告(70)に懲役2年(求刑懲役3年)の実刑判決、同罪などに問われた同社の米国子会社元社長の秋山収被告(71)に懲役1年6カ月執行猶予3年(同2年)、有印私文書偽造・同行使の罪に問われた同社元役員室長の今治友成被告(58)に懲役1年執行猶予3年(同1年)をそれぞれ言い渡した。

     ◇

 判決が認めた事実は次の通り。

 守屋被告は03年8月〜07年4月、計12回で約389万円相当のゴルフ旅行や、計108回で約497万円相当の日帰りゴルフの接待を宮崎被告らから受けた。04年5〜6月に妻の口座で現金計約218万円、06年2月に次女の口座で現金約145万円を宮崎被告らから受け取った=収賄罪。

 さらに07年10月と同11月の国会の証人喚問で、ゴルフ接待でのプレー代で「毎回1万円を出していた」、次女の米国留学費について「すべて私のお金でやっている」と虚偽の証言をした=議院証言法違反(偽証)

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