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赤福なき伊勢の正月 「楽しみにしていたので残念」

2008年01月03日16時00分

 「赤福餅のない正月になるとは」――。穏やかな新年を迎えた三重県伊勢市の伊勢神宮内宮前の参道は、初もうでの行き帰りに土産物を選ぶ客でにぎわった。だが、いつもの正月と違うのは、和菓子メーカー「赤福」の本店の戸板が固く閉じられていること。伊勢神宮の参拝客は昨年、内宮と外宮を合わせて計708万人と13年ぶりに700万人を突破したが、この元日は寒さの影響もあってか約25万4000人と、昨年の約30万7000人を下回った。

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閉じられたままの赤福本店前では、営業禁止処分中を知らせる張り紙を、伊勢神宮の初もうで客らが立ち止まって読んでいた=1日午前11時19分、三重県伊勢市宇治中之切町で

 赤福は昨年10月、一連の偽装問題で、県から無期限営業禁止の処分を受け、12月14日に県に改善報告書を提出したが、営業再開できないまま年越しとなった。

 例年、大みそかから元日にかけて、内宮前のおはらい町では、赤福の本店と内宮前店が夜通しで営業し、赤福餅や温かいぜんざいを求める客でにぎわう。しかし、今年は本店にしめ飾りが飾られただけ。戸板に張られたおわびの紙を読む人たちが絶えなかった。

 本店前で家族と写真を撮っていた愛知県日進市の中林英子さん(38)は「いつも楽しみにしていたので残念。復活を気長に待ちます」。

 大阪府池田市から訪れた高橋啓一さん(65)は「船場吉兆も赤福も老舗(しにせ)の同族会社。風通しの悪い職場で声を上げられなかった社員は気の毒。出直しの年にしてほしい」と話した。

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