食品総合商社の東海澱粉(静岡市葵区)が台湾産のウナギを国産と偽装した事件で、鹿児島県警は29日、同社の元社員2人を不正競争防止法違反(産地偽装表示)の疑いで逮捕した。この事件での逮捕は初めて。
逮捕されたのは、片山真(46)=静岡県藤枝市=、鈴木禎之(43)=鹿児島県鹿屋市=の両容疑者。調べでは、06年9月から12月にかけて4回にわたり、鹿児島県内の加工会社2社に台湾産のウナギ計約16トンを販売する際、国産と偽装するため「国内産」と記載した納品書や請求書などを送り、原産地を誤認させる表示をした疑い。いずれも容疑を認めているという。
当時、片山容疑者は水産2部活鰻(かつまん)グループ課長で、販売責任者だった。鈴木容疑者は同県東串良町の大隅営業所長を務めていた。この取引で、同社が不正に得た利益は約420万円に上るという。
この事件では、県警が今年2月に農林水産省からの通報を受け、捜査に着手。3月に大隅営業所や鈴木容疑者の自宅など5カ所を捜索した。
県警は、ほかにも国産と偽装した例がないか調べている。