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餅菓子から基準の7千倍の殺虫剤成分 福岡の「もち吉」

2008年11月17日23時45分

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写真殺虫剤成分が検出された「えん餅」の小倉あん入り

写真自社の餅菓子から殺虫成分が検出され、記者会見で謝罪するもち吉の宮越博昭常務取締役(中央)ら=17日午後7時、福岡県直方市下境

 福岡県は17日、和菓子メーカー「もち吉」(本社・同県直方市)が10月末に販売した餅菓子「えん餅」の小倉あん入りのものから、最大で基準値(0.01ppm)の7千倍の有機リン系殺虫剤フェニトロチオンが検出されたと発表した。健康被害は確認されていないという。県は食品衛生法に基づき、同社に製品の回収と原因究明を指示している。

 県保健衛生課によると、通信販売で購入した横浜市と大阪市の客から「ナフタリンのようなにおいと苦みを感じた」などという苦情が寄せられ、調べていた。いずれも10月29日製造の小倉あんのえん餅から、1.1〜70ppmのフェニトロチオンが検出された。

 家庭用殺虫剤にも使われる成分で、70ppmの餅の場合、体重60キロの人が10分の1個程度の少量でも毎日食べ続けると、健康被害が出る可能性がある。多量に摂取すると、嘔吐や腹痛、けいれんなどの中毒症状を起こすという。

 同課は「濃度からみて原料に入っていたとは考えづらい。製造工程中に故意か過失で混入した可能性が高い」としている。

 同社によると製造現場にはフェニトロチオンを置いてないが、県によると、害虫の駆除会社が工場内の消毒などで使っていたという。

 10月28日〜11月5日製造分を調べたところ、10月29日に作られた小倉あん分からだけ成分が検出された。この餅は298個が通信販売で売られ、6千個は工場で保管。816個は店頭で売られているとみられ、北海道から鹿児島まで34都道府県、12指定市の187店舗で扱っていた。

 この小倉あんは10月25日に作ったとみられ、同社は念のため、同日製造のこのあんを使った可能性がある10月28日〜11月2日製造の製品14万5128個について、14日から自主回収を始めた。問い合わせは同社お客様相談室(0120・82・4567)へ。

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