現在位置:asahi.com>ニュース特集>食品不正> 記事

「船場吉兆」、総菜でも偽装 黒豆や胡麻豆腐

2007年11月01日23時54分

 高級料亭「吉兆」を展開するグループ会社の一つ、船場(せんば)吉兆(大阪市)が菓子の消費・賞味期限を偽装して売っていた問題で、販売コーナーを提供していた福岡市中央区の百貨店「岩田屋」は1日、新たに総菜4種類と菓子2種類の期限偽装が判明したと発表した。計494個が販売済みという。船場吉兆に対して食品衛生法に基づく勧告を出していた福岡市は同日、管理マニュアル整備などの改善を改めて勧告し、全商品の再調査を求めた。

写真

船場吉兆が製造・販売していた「栗のふくませ煮」=福岡市提供

 岩田屋は昨年1月2日〜今年10月26日に販売された商品を対象に調査した。新たに偽装がわかったのは、棒だら▽黒豆▽栗のふくませ煮▽胡麻(ごま)豆腐▽りんごのケーキ▽栗タルト。いずれも岩田屋地下2階の吉兆天神フードパークで売られていた。

 栗のふくませ煮は船場吉兆が大阪市内で、胡麻豆腐は同社が岩田屋7階に構える日本料理店「吉兆天神店」でそれぞれ製造。残りは外部の業者に製造委託していた。

 すでに偽装が判明していた菓子5種類と同様、フードパークで期限を記したシールを張り替えていたとみられるという。岩田屋は詳しい偽装方法について吉兆側に説明を求めている。

 一方、福岡市は06年1月2日〜今年7月2日の販売管理表を調べ、栗のふくませ煮24個に期限偽装があったことを確認した。岩田屋の調査結果と食い違うのは、対象期間が異なるため。

 市の調査に対し、天神店長などを務める船場吉兆の湯木尚治取締役は「期限が切れた後、(フードパークのアルバイトの)現場責任者がシールを張り直していた」と説明。本社や湯木取締役の関与については「指示はしていない」と否定しているという。

 10月28日に菓子5種類の偽装をめぐり市から勧告を受けた船場吉兆は、他に偽装はないと説明し、同31日に改善報告書を提出。市は同月中旬から総菜にも疑問点があることを指摘し、湯木取締役は1日になって新たな偽装を認めたという。

 食品衛生法などは、劣化しやすい食品に消費期限、日持ちのするものには味が落ちない目安として賞味期限の表示を製造者らに義務づけている。

PR情報

このページのトップに戻る