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「お魚名人」講座、各地で活発 食への関心が背景に

2008年02月27日15時02分

 「お魚マイスター講座」が各地で活発だ。もともと魚離れに歯止めをかけるのが目的で、魚の種類や生態、食べごろの見分け方、栄養学まで教えている。一方、食への不安の広がりを背景に、受講者たちは「安全な食材の選び方や食べ方を提案していきたい」と意気込んでいる。

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東京・築地での「おさかなマイスター講座」で、講師の魚のさばき方に見入る受講生ら

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スーパーの店頭で、魚介類を使った料理を紹介する石黒さん=大阪府松原市で

 東京・築地市場の一角、「おさかな普及センター資料館」では毎週土曜、「おさかなマイスター講座」が開かれている。昨年10月に始まり、いま学んでいる2期生は主婦や定年後の男性、食品会社の社員など約30人だ。

 マイスターとはドイツ語で名人や職人を意味する。主催は、水産物市場改善協会や全国漁業協同組合連合会などでつくる日本おさかなマイスター協会。講師には、エビやカニの研究で知られる武田正倫・帝京平成大教授や、懐石料理「近茶流」の柳原一成宗家らが名を連ねる。受講料は11回計22時間で12万6000円。

 2月に1期生として初級のマイスターアドバイザーに認定された川崎市の主婦牧嶋のり子さん(57)は、娘と買い物に出たスーパーで驚くことがあった。

 店頭の魚について、講座で習った養殖物と天然物の見分け方や、養殖物の危険性などを娘に話していると、人だかりができたのだ。「若いお母さんたちは、食の安全について、とても知りたがっている」。講座での知識を生かし、近く魚の食育講座を開く計画だ。

 金融機関に勤める原貴子さん(39)も1期生の一人。料理は熱心ではないが、「魚のことを知ってみたい」と申し込んだ。今では、地域の食育や料理の講習会などで、講師役を買って出ようと思うまでになった。「休日を使って、魚の魅力を伝えたい」

 水産庁によると、魚の1人当たりの年間購入量は、1965年には約16キロだったのが、2005年には12.7キロ。95年は30歳代で肉類と魚介類の消費が同量で、40歳代では魚介類の方が多かったが、04年には30歳代、40歳代ともに肉類の方が上回った。

 大阪市には、日本食育者協会による「シーフードマイスター養成講座」がある。昨年6月に始まった。

 1期生で、京都市で総菜店を営む石黒美江さん(56)は、スーパー店頭で、地元の魚を使った料理を紹介する教室などを開いている。「簡単に作れれば、冷凍食品に頼る必要もない。地元の旬のものなら、安全で値段も安い」

 日本食育者協会の太田雅士理事(48)は「店頭に総菜や冷凍食品が広がり、調理現場が家庭から工場に移ってしまった。消費者が食の安全を自分で確認できない。マイスターを通じて調理を家庭に取り戻してほしい」と話す。

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