現在位置:asahi.com>ニュース特集>食品不正> 記事

エジプトでも牛肉偽装 イスラム禁断のロバ混ぜる

2008年04月19日10時07分

 【カイロ=井上道夫】ひき肉を串に刺して焼くエジプトの人気料理「コフタ」などの材料のミンチ肉に、イスラム教が禁じるロバなどの肉を混入させていた「偽装事件」がこのほど発覚。同国の警察当局が精肉店経営者ら3人を逮捕した。3人は「貧しい住民に肉を安価で提供するためにやった」などと供述しているという。

写真

ひき肉を炭火で焼いた料理「コフタ」=カイロ市内の食堂、井上写す

 調べでは、3人は牛肉のミンチをつくる際にロバや犬などの肉を混入。風味をごまかすために大量のスパイスを混ぜ、市価の数分の1程度の値段で住民や食堂に販売していたという。3月、容疑者の1人がロバを解体しているところが目撃され、偽装が発覚した。

 エジプトでは今年に入り食料品の値段が上昇。1キロ35エジプトポンド(約660円)近い牛肉は貧困層にとってぜいたく品になり、偽装ひき肉を販売していた精肉店は「激安価格」で人気を博していた。だが、偽装事件の発覚後は風評被害でひき肉を使った食堂の売り上げが減少。コフタが売り物の食堂従業員は「自分の店では客を裏切るような料理は出していないのに」と迷惑顔だ。

PR情報

このページのトップに戻る