汚染された事故米の転用問題で、三笠フーズ(大阪市)ルートの取引先リストを農林水産省が公表して1日たった17日、名前を出された業者は釈明に追われた。
千葉県習志野市の米穀販売会社「織戸」からは17日、返品のため中国産もち米30トンがトラックで運び出された。3〜4月に仕入れたが、在庫として全部残していた。だが、消費者から「事故米が(報道された)もち米以外の一般銘柄米にも使われていないか」といった電話が相次いだ。
茨城県桜川市の米菓加工会社「藤永製菓」にも社名公表後、問い合わせが続いている。鈴木茂社長は「知らなかったとはいえ、お客さんに何と説明したらよいのか。菓子全部が事故米だったかのように誤解されているのが残念だ」と悔しさをにじませた。
静岡市の米穀販売業「西田米穀」の西田好広社長や従業員は17日、経緯の説明や謝罪のため顧客を回り続けた。
8月下旬、中国産のもち米11トンを京都市の米穀仲介業者から購入した。「通常より少し安い価格」だったが、「年度が古いから少し安くなる」と説明を受けたという。「詐欺にあったようなもの。三笠フーズを訴えたい」
富山県高岡市の和菓子原材料製造業者「麻生圓兵衛商店」も「うちが仕入れているものは大丈夫なのか」という問い合わせで、電話が鳴りっぱなしだ。新聞に社告を出すことも検討中という。麻生哲志専務は「リストには、故意があった業者も、事情を知らなかった業者もごっちゃになっている。取引先も、これで不安になるのではないか」と訴える。