黒やシルバーのパソコンばかり買っていたので白を選択した。手にしてみると文具っぽい印象。
英語キーボードなので、スペースキーもいくぶん長い。ただし日本語のウィンドウズで英語キーボードを使う場合、ある程度は自分で設定変更するケースがある。
さしっぱなしにして使うSDカードは、サンディスクの製品。折り曲げるとUSB端子が現れるタイプのもので、データの受け渡しに便利そうだ。
今年話題の低価格モバイルノートPC。今まで使っていたパソコン(アップルのパワーブックG4)が遅く感じたこともありますが、なにより値段の安さになかば衝動買いしました。デルの「InspironMini9」です。
ネットブックなどと呼ばれる、今年はやった低価格モバイルは、台湾のエイサーやアスースが比較的早くから製品を出していましたが、6月にHPが製品を発売。その時点では、HPの製品を買いそうになっていましたが、すぐに売り切れてしまい、買う機会を逸していたら、デルが製品を発表したのでこちらを選択しました。
Mini9など多くの低価格モバイルでもっぱら使われているCPU「AtomN270」は、けして処理速度をウリにしたCPUではないため、パワーブックG4や会社で使っているデスクトップPCと比べても速いわけではありません。ただ、1キログラム程度と比較的軽いため、出し入れが楽なので気に入っています。記憶装置はハードディスクではなく、メモリーを使ったSSD(ソリッド・ステート・ディスク)が使われており、容量は16GB。こちらもハードディスクに比べると容量はかなり少ないのですが、ネットを使う程度なら十分です。
発売のタイミング以外にも、Mini9を選んだのには、いくつか理由があります。まず、オンラインで指定すれば、英語キーボードを選べたことが大きな理由です。この種のモバイルPCは、小型にするためキーを小さくします。英語キーボードは日本語キーボードに比べ、キー自体の数が少なく、その分キーを大きくできます。漢字変換に頻繁に使う「スペース」キーが多少なりとも大きくなり、ほとんど使わない「変換」「カタカナ・ひらがな」「全角・半角」キーなどが無いのが気に入っています。ただし、漢字変換の「ATOK」を英語キーボードで利用するときは、レジストリエディターというシステム設定用ツールで、ちょっとした設定変更が必要なことが、買った後で分かりました。そういう手間を考えると、英語キーボードではなくてもいいのかな、とも思いますが。
また、Mini9を含むネットブックのほとんどが、最大メモリー1GB。CPUの処理速度を望めないため、メモリーを2GBに増設したいと思っていました。いろいろなサイトで評価記事を見ても、「2GBに増設できる」と、明記した記事はなかったのですが、周辺機器大手のバッファローが「弊社で問題なく動作を確認しています」とウェブ上に記していたことが安心して選べた理由の一つでした。
予想外だったのは、ネットブックを安く買っても、関連商品をついつい買ってしまうこと。パソコンバッグ、電源などを一緒に持ち運ぶ小物入れ、ほとんど使わないのにネット電話をするためのイヤホンマイクは、本体と同じ白色の物を買い、増設メモリーやSDカードスロットにさしっぱなしにするための8GBのSDメモリーカードなども買ってしまいました。これから買おうという人は、ネットでの評判や周辺機器の対応状況をチェックするといいでしょう。あと、関連商品を買いすぎないように…。
(アサヒ・コム編集部 Y.M)