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年末年始特集

南大門、全焼崩壊 韓国社会に強い衝撃

2008年2月12日

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 韓国の国宝第1号でソウルの代表的な観光名所の「南大門」(崇礼門)で10日夜起きた火災は木造の楼閣部分がほぼ全焼、崩壊した。警察は11日夜、放火容疑で69歳の男から事情聴取、犯行を認めたため緊急逮捕した。

 警察の調べや聯合ニュースによると、午後8時50分ごろ楼閣の2階部分から出火。当初は火の手が小さかったものの、文化財保護を意識し消火に手をこまぬくうち全体に広がり、11日未明、楼閣1階の一部と石造の土台を除き焼け落ちた。

 男は10日夜、はしごで楼閣に上り、シンナーをまいてライターで放火し逃げた疑い。男は06年4月、ソウルにある朝鮮時代の王宮「昌慶宮」に放火した罪で執行猶予付きの有罪判決を受けた。不動産売買をめぐる不満が理由だったとされ、今回も同様の理由とされる。

 南大門は1962年、国宝に指定された。ソウルで最も古い木造建築で、近くに南大門市場があり、日本人観光客も多い。

 テレビは南大門が炎上する場面を生中継。その後も消火の不手際や防災体制の不備を集中報道し、「韓国の誇りが焼け落ちた」と落胆する市民の表情を伝えた。朝刊各紙も「国宝1号も守れない韓国」などと1面トップで報じている。

(2008年2月12日 朝日新聞夕刊)


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