高村外相は20日午前の記者会見で、先週の日朝協議で北朝鮮が約束した拉致被害者の再調査について「生存者を発見し日本に戻すことに向けた真摯(しんし)な調査であると認識できれば、その段階で(制裁の)一部解除はありうる」と述べ、北朝鮮が調査に着手すれば結果が出る前でも制裁を緩和できるとの考えを示した。
一方で高村氏は、北朝鮮が協力を約束した「よど号」ハイジャック犯の引き渡し問題の前進だけでは制裁緩和は難しいとの見方も示した。
北京で行われた日朝公式協議で、日本側は対北朝鮮制裁の一部解除で合意したが、高村氏は「行動対行動の原則から言えば、まず向こうに実行に着手してもらわなくてはいけない」と指摘。さらに、「(北朝鮮側が)実は踏み出していなかったとなれば、(日本側も)踏み出したものをまた戻ることは十分にある」とも述べ、北朝鮮側の対応が不十分と判断すれば一度緩和した制裁を復活させる可能性にも言及した。