北朝鮮による拉致被害者の一人、田口八重子さん(当時22)が失跡してから30年となった29日、拉致被害者家族連絡会が埼玉県川口市内で集会を開いた。田口さんの長男で当時1歳だった会社員飯塚耕一郎さん(31)は「この問題はあまりにも時間がかかりすぎている。私が象徴」と述べ、300人を超す参加者に解決への協力を呼びかけた。
田口さんは北朝鮮で、大韓航空機爆破事件を実行した金賢姫(キム・ヒョン・ヒ)・元死刑囚に日本語を教えさせられたと日本側はみている。耕一郎さんは、田口さんの兄で同会代表の飯塚繁雄さん(70)に育てられた。
米国による北朝鮮のテロ支援国家指定解除について、飯塚代表は「大きな強いカードを失ってしまう」と失望感を隠さなかった。さらに「残念ながら福田総理には熱意が感じられない。責任ある行動をとってもらいたい」と政府の取り組みを批判した。
中山恭子首相補佐官(拉致問題担当)は「自分でも悔いの気持ち、おわびの気持ちです。ただ政府の方針は全く変わらない。拉致問題の解決なくしては国交の正常化なしです」と明言した。