【北京=駒木明義】北朝鮮の核問題を巡る6者協議の首席代表者会合が10日、北京の釣魚台迎賓館で始まる。6代表が顔をそろえるのは昨年9月以来。北朝鮮が先月提出した核申告に対する検証方法で合意し、朝鮮半島非核化に向けた「第2段階」を終え、核放棄を含む「最終段階」に移るめどをつけられるかが焦点になる。
すでに北京入りしている米国のヒル国務次官補は10日朝、今回の協議について「第2段階完了のため、検証態勢に焦点を当てる。何かまとめることができるか見てみたい」と述べた。
日本を除く5代表は米朝、米中、南北朝鮮などの組み合わせで事前調整を重ねている。日本の斎木昭隆・外務省アジア大洋州局長は10日午後に北京入りし、首席代表会合の開催を前に、ヒル氏や韓国の金塾(キム・スク)・首席代表と会談し、日米韓3カ国の方針をすりあわせる。
議長国中国は暫定的な日程を12日までの3日間としているが、延長の可能性もある。北朝鮮は4日、「(6者協議の)全参加国が義務を履行しなければ、次の段階の議論に円満に入れない」とする外務省報道官談話を発表し、拉致問題を理由にエネルギー支援に参加しない日本を間接的に批判した。検証作業への国際原子力機関(IAEA)の関与を求める日米韓3カ国に北朝鮮が反発する可能性もある。
一方で拉致問題の行方は不透明だ。先月の日朝協議で拉致被害者再調査などで合意したが、ほぼ1カ月過ぎても表だった動きはなく、今回の協議にも北朝鮮から対日関係の責任者は出席しない模様だ。