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遺骨発掘巡り米朝軍事協議へ 北朝鮮、米の提案受け入れ

2011年8月19日21時17分

 北朝鮮内に残る米兵遺骨発掘問題を巡り、米朝軍事協議が開かれる見通しになった。朝鮮中央通信によれば、北朝鮮外務省報道官が19日、米側の協議提案を受け入れる考えを示した。北朝鮮は1月、国防相会談を含む米朝軍事高官協議を提案しており、高位級の会談を目指しているようだ。

 報道官によれば、米国が最近、遺骨発掘問題を話し合う協議を書簡で北朝鮮側に提案した。報道官は「人道的見地から、提案を肯定的に受け止めた」とした。米朝軍事チャンネルを通じ、会談の詳細を詰めているという。

 遺骨捜索は1996年から始まった米朝双方の軍事当局者らによる共同作業だが、米国が2005年5月、捜索作業の中断を発表していた。

 北朝鮮側には、この問題に関する軍事協議を足がかりにして、海上の軍事境界線にあたる北方限界線(NLL)を巡る紛争の解決や弾道ミサイルの軍縮問題など、北朝鮮が米朝平和協定の締結に不可欠と考える諸問題を扱いたい思惑があるとみられる。

 北朝鮮の金永春(キム・ヨンチュン)人民武力相も1月、ゲーツ米国防長官(当時)に、米朝軍事高官協議を提案。米国側は当時、南北協議を優先させるべきだとして断った経緯がある。北朝鮮関係筋によれば、北朝鮮は米国に軍事代表団を派遣することも検討している。

 ただ、米国は本格的な米朝協議は6者協議の枠内で行うとの方針を日韓両国に伝えている。韓国政府当局者は19日、米政府とこの問題で事前協議を行っていることを認めたうえで、当面は遺骨発掘に限定した実務レベルの協議になるとの見通しを示した。(ソウル=牧野愛博)

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