2012年8月31日13時23分
日本と北朝鮮の政府間協議は31日、北京市内で3日目の会合が終了した。当初は長くても2日間を予定していたが、「さらに話し合う必要があると日朝双方が考えた」(日本外務省関係者)ことから延長した。日本人拉致問題を協議対象にするよう求めている日本側の提案に、北朝鮮側が応じるかが焦点だ。
この日の協議は現地の日本大使館で開催。日本側は外務省の小野啓一北東アジア課長、北朝鮮側は外務省の劉成日(リュソンイル)課長が出席した。今回は予備協議という位置づけで、交渉レベルを上げた本協議で取り上げる議題を確定するのが目的だ。
玄葉光一郎外相は31日朝、記者団に「予断を許さないが、根気強く我々の主張が通るように交渉しなければならない」と語り、本協議で拉致問題を取り上げる日本側の方針を重ねて主張した。(北京=野上祐、貝瀬秋彦)