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「非核化」破棄を示唆 北朝鮮、米国との協議で

2012年10月21日10時4分

 【ソウル=大島隆】米国と北朝鮮の政府当局者が9月下旬に中国・大連で協議した際、北朝鮮側が核政策を全面的に見直し、朝鮮半島の非核化を盛り込んだ6者協議共同声明を破棄する可能性を示唆していたことがわかった。

 米国のハート6者協議担当大使と北朝鮮のチェ・ソンヒ外務省米州局副局長は、大連で国際会議に出席した際に接触した。協議内容を知る6者協議参加国の複数の外交筋によると、チェ氏は「核政策の再検討をしている」と説明し、米国が敵視政策を改めない限りは、朝鮮半島の非核化目標など、2005年の6者協議共同声明の合意を破棄することを示唆したという。

 北朝鮮外務省は7月20日の声明で「核問題を全面的に見直さざるを得なくなる」と言及。8月31日には「米国が正しい選択をできない場合、核保有は長期化せざるを得なくなるし、核抑止力は米国が想像もできないほど現代化される」としていた。外交筋によると、北朝鮮は今夏に元米政府高官にも同様の見解を伝えたという。

 米国の譲歩を引き出す交渉戦術の可能性があるが、米国は「朝鮮半島の非核化という約束からの離脱をちらつかせている、やっかいな状況だ」(デービース北朝鮮政策特別代表)と懸念を深めている。ほかの6者協議参加国からも「大きな政策変更の兆しかもしれない」(外交筋)という見方が出ている。

 デービース氏は19日、ソウルでの林聖男(イムソンナム)・朝鮮半島平和交渉本部長との会談で、この問題について協議したことを明らかにした。また、金正恩(キムジョンウン)体制の変化については「いくつか興味深い変化があり、『平壌スタイル』の行方を注視しているが、今のところ本質的な問題では具体的な措置が取られていない」と記者団に話した。

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