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北朝鮮、ミサイル発射へ 「10〜22日に衛星」予告

2012年12月1日22時29分

写真拡大米国の人工衛星会社「デジタルグローブ」が公開した北朝鮮・東倉里の発射場の衛星写真(11月26日撮影)=ゲッティ。円内が発射台。台から右上に向かって細長い影が伸びているのが見える

図拡大東倉里・西海衛星発射場

 【ソウル=貝瀬秋彦】北朝鮮の宇宙空間技術委員会の報道官は1日、人工衛星を搭載したロケットを10日から22日の間に打ち上げるとの談話を発表した。朝鮮中央通信が伝えた。ロケットと長距離弾道ミサイルは基本的に同じ技術で、国際社会は北朝鮮が4月に続いて「人工衛星打ち上げ」と称してミサイル発射実験をするとみており、批判が強まるのは必至だ。

 談話は「金正日(キムジョンイル)同志の遺訓を高く奉じて」と言及しており、17日の金正日総書記の死去1年と、金正恩(キムジョンウン)体制の事実上の発足から1年になるのに合わせ、国威を発揚する狙いがあるとみられる。

 談話によると、地球観測衛星「光明星3」の2号機を運搬ロケット「銀河3」に載せ、4月と同じ平安北道(ピョンアンブクト)・東倉里(トンチャンリ)の「西海衛星発射場」から南方に向けて打ち上げる。「残骸が周辺諸国に影響を及ぼさないよう飛行軌道を設定した」としており、4月と同様に黄海上空を通過してフィリピン沖に至るルートを設定した可能性が高い。

 北朝鮮は前回、中止を求める国際社会の声が高まる中で、故金日成(キムイルソン)主席の生誕100年を2日後に控えた4月13日に「打ち上げ」を強行して失敗。国連安全保障理事会が非難の議長声明を採択したが、「平和的な宇宙利用の権利はだれにもある」と反論し、再び打ち上げる意向を繰り返し表明してきた。今回も談話の中で「平和利用」であることを強調したうえで、「強盛国家の建設を進めているわが人民を力強く励ますだろう」とした。北朝鮮は今年、「強盛国家(大国)の大門を開く」と国民に約束しており、年内に4月の失敗を挽回(ばんかい)して体制固めを図る狙いもあるとみられる。

 対外的には、来年から2期目に入るオバマ米政権に圧力をかけることで、米朝協議の再開につなげる思惑がありそうだ。16日の日本の総選挙、19日の韓国大統領選はさほど意識していないとの見方がある。

 韓国外交通商省報道官は1日、「衛星名目の長距離ミサイル発射」と断定したうえで、「国際社会全体に対する真っ向からの挑戦」と批判。北朝鮮に弾道ミサイル技術を使ったいかなる発射もしないよう求めた安保理決議に違反するとし、計画の撤回を求めた。

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