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リュックに現金1億円、「橋下知事ファン」が府に寄付

2009年4月10日5時2分

写真記者会見で寄付を呼びかける橋下知事=9日、大阪府庁

 大阪府の橋下徹知事の「ファン」を名乗る女性が先月中旬、現金1億円を府に寄付した。税控除のある「ふるさと納税」を呼びかけてきた橋下知事もびっくり。制度創設から1年ほどで、府への寄付は総額1億5700万円を突破した。

 「知事を応援したい。福祉に使ってほしい」

 3月17日、地域福祉課の職員はこんな電話を受けた。リュックサックに現金1億円を詰めた年配の女性とその家族が府庁を訪れ、知事室で橋下知事に面会した。女性が「財政難で困っていると聞きまして」と言うと、橋下知事は恐縮しながら「ありがとうございます」。女性は名前を公表しないよう希望し、橋下知事と記念撮影して帰ったという。職員は「知事の人気のおかげ」と感激した。

 納税制度ができた08年度、府は延べ505人から1億5702万円余を集めた。厳しい府財政の一助にと、橋下知事は事あるごとに寄付を呼びかけてきた。

 ターゲットは芸能人にも広がる。今年1月、明石家さんまさんとテレビで共演した橋下知事は「本日、さんまさんの番組に出演しました。ふるさと納税 全面的に協力するとのこと」と幹部にメールを送り、寄付を促すよう指示。3月末には、さんまさんのマネジャーから電話で「検討中です」と回答があった。「悪い返事ではないはず」と職員は期待を膨らませる。

 これまでに、お笑いコンビの「爆笑問題」が1千万円、作家の堺屋太一さんが数十万円を寄付。昨年10月、半年間で1千万円のノルマを課した府東京事務所は、服飾デザイナーのコシノヒロコさんや元財務相の塩川正十郎さんらの協力もあり、3月までに1087万円を集めた。

 福井県が運営する「ふるさと納税情報センター」の2月末時点の集計では、寄付額を公開している30府県のうち、栃木県の約2億2409万円や岡山県の1億825万円が上位を占めるが、多くの自治体は数百万〜数千万円規模だという。

 府への寄付金は教育やイルミネーションなどの事業に活用する予定で、今年度の目標額は2億円超。橋下知事は9日の記者会見で「何とか目標額を達成したいのでご協力を」と改めて呼びかけた。(尾崎文康)

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