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「昭和」といえば何を思い浮かべますか… 全国世論調査

2009年3月30日17時18分

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 「昭和」といえば何を思い浮かべますか? 朝日新聞社が2月〜3月中旬に全国3千人を対象に郵送で実施した世論調査(有効回収率79%)で、時代のイメージを聞いてみた。人物なら(1)昭和天皇(2)田中角栄(3)美空ひばり、出来事では(1)高度成長(2)戦争(3)バブル景気が上位に。右肩上がりが当たり前だった昭和時代は、先行き不透明な平成時代に比べて、前向きで明るいイメージが強いようだ。(金光尚)

●昭和といえば思い浮かぶ人物(1人自由回答)

 昭和天皇が回答の31%を占め、圧倒的1位だった。30〜40代では4割近くに達した一方、60代・70歳以上は2割台半ばにとどまった。

 次いで田中角栄が21%と3位以下を引き離した。とくに高度成長期に育った40〜60代では3割と多かった。地方出身で高等教育を受けずに首相に。日本列島改造論を唱え、ロッキード事件で逮捕。清濁含め、昭和の右肩上がりイメージにぴたりと重なる。

 戦後復興の希望の星だった美空ひばりは、昭和の終わった年にこの世を去った。ところが、昭和体験に乏しい20〜30代で1割強と多かった。メディアを通じて生き続ける「昭和の顔」なのだろう。

 続いて戦中から戦後に首相を務めた3人が並んだ。敗戦直後の最高権力者マッカーサーも、外国人で唯一上位に。

 美智子皇后はご成婚のころや皇太子妃時代のミッチーブームの印象が強いようだ。

 上位20人の内訳は、首相が8人を占めた。スポーツ選手と芸能人が3人ずつ。

 このほか21位(回答数4)に作家の三島由紀夫、漫画家の手塚治虫ら、24位(同3)にプロレスラー力道山、経営者の本田宗一郎らが入った。

●昭和と聞いて最初に思い浮かぶこと(9項目から選択)

 1位「高度成長」36%、3位「バブル景気」16%。合わせると50%を超えた。経済的に豊かさが増したという印象が強いようだ。高度成長は40〜60代では4〜5割、バブル景気は20〜40代で3割近くに達した。自ら経験した好景気を思い出す人が目立つ。

 政治や暮らしを大きく変えた「戦争」は25%で2位にとどまった。4位の「原爆」(5%)と合わせても30%。ただ、70歳以上に限ると57%が戦争を挙げた。戦争体験者の減少が昭和のイメージを変えつつあるようだ。

 ほかは「東京五輪」5%、「石油ショック」「大阪万博」「新憲法」が各2%、「公害」1%だった。

●戦前・戦後の昭和と平成はどういう感じの時代か(8項目から二つ選択)

 上位3位までを見ると、戦後の昭和は「活気のある」「進歩的」「動揺した」と、肯定的なイメージが先行。戦前の昭和は「保守的」「暗い」「動揺」で対照的だ。

 その戦前の昭和より、平成の方がさらに否定的イメージが強い。「動揺」「沈滞」「暗い」が上位に並び、中でも「動揺」「沈滞」は平成の方が多い。平成に入り不景気が長く、世界同時不況で先の見えない現状の反映だろう。

 今回と同じ質問をした1968年の世論調査(面接)では、戦後の昭和は「進歩的」43%、「明るい」32%、「活気のある」23%だった。調査方法が違うため単純な比較はできないが、今回は「活気のある」が57%と2倍以上に増えている。昭和を古き良き時代として懐かしむ気持ちが広まっているのかもしれない。

●45年に終わった戦争の責任

 「きわめて重い責任」と「重い責任」を合わせると、軍部が81%、政治家が78%に上る。続いて報道機関51%、天皇33%、国民9%だった。

 天皇については「ある程度の責任」44%を含め、計77%が何らかの責任はあるとみる。「責任はない」は18%。

 天皇について年代別に見ると、「きわめて重い責任」が20代で21%だが、70歳以上では9%。逆に「責任はない」は20代が12%に対し、70歳以上は24%だった。(敬称略)

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