
中国・四川省で12日起きた地震は、地下の断層が長さ約100キロ、幅約30キロにわたって大きく動いて引き起こしたとみられることが、名古屋大学の解析で分かった。通常のマグニチュード(M)と比べ、断層の動いた量から地震のエネルギーをより正確につかめるモーメントマグニチュード(Mw)は7.7となり、6.9だった阪神大震災に比べて地震の規模は20倍近くになった。
名大地震火山・防災研究センターの山中佳子准教授が世界各地の観測データから解析した。地震を起こした断層は北東―南西方向で、深さ10キロ前後から始まり、北東の方向へ広がった。大きなずれは浅い部分に集中し、最大のずれ幅は3.4メートル。東西から押された力で片方の地盤がもう一方の地盤に乗り上がる逆断層型で、破壊にかかった時間は45秒だった。
阪神大震災は、長さ約40キロ、幅約10キロ、ずれは最大2.1メートルだった。今回の断層は大きな規模で長く動いたことから、北京など遠くの都市まで長周期の地震動が伝わり、揺れたとみられる。
この地域の代表的な竜門山断層帯も同じ逆断層型。米地質調査所の解析による余震分布は竜門山断層帯に沿っており、東京大地震研究所は「竜門山断層帯の一部が動いたと見られる」と指摘している。
名大の山岡耕春センター長は「今回の断層の活動は、ひとまとまりの場所が一気に破壊したと見られる」と話している。(鈴木彩子)