四川省北川で13日、倒壊した中学校のがれきにはさまれ、救出されるのを待つ生徒(新華社)=AP。点滴のチューブで手当てを受けていた
【北京=峯村健司】中国中西部の四川省で12日に起きた大地震で、道路が寸断されて孤立していた震源地の四川省アバ・チベット族チャン族自治州ブン川(ぶん・せん)=ブンはさんずいに文=県に13日夜、武装警察部隊が到着、14日朝までに500人の死亡を確認した。新華社通信によると、当局者は死者が7700人に達する可能性があると述べた。ほぼすべての家屋が倒壊しているという。
被災各地ではこれまで1万2千人の死者に加え、2万4千人以上が生き埋めになっているほか、行方不明者は7841人と発表されている。
新華社通信などによると、被災者救済本部がある四川省都江堰とを結ぶ道路が切断され、住民約6万人と連絡がとれなくなっていたブン川県に200人の武装警察部隊が入り、千人以上のけが人を救出した。7割以上の道路が壊れ、すべての橋が落ちるなど損害は深刻で、3万人余りが避難場所にいる。死傷者は増える可能性が高く、新たに470人の部隊が現地入りする予定。大雨で中止となっていた落下傘部隊や物資投下について、現地の指揮官は「天気がよくなってきたので、作業を始められる」との見通しを示した。
同じく幹線道路が不通になっていた四川省北部の広元市青川にも13日夜、救援部隊が到着し、中学校にある3階建て宿舎が倒壊しているのを発見。90人余りの生徒が死亡、120人が負傷しており、191人が行方不明となっている。千人余りが死亡し、家屋の80%が倒壊。25万人が住むところを失い、水道や電気は復旧しておらず、「一人として家に住めない」(当局者)状況だという。
人民解放軍による救助活動も本格的に始まった。約5万人が13日までに四川省綿陽や綿竹などの被災地に到着。18機のヘリコプターを使って食料品など計12.5トンを空輸した。捜索の結果、綿竹では死者が3千人に上ったことがわかった。
インフラの復旧は進んでいない。各地で幹線道路が寸断されたままで、鉄道は計15カ所で線路が崩落して不通になったままだ。地元紙によると、ブン川県付近にあるいくつかのダムで亀裂や水漏れが生じており、危険な状態だという。水利省などは13日、緊急事態を宣言。ダム決壊などの際には、下流の住民らを速やかに避難させるよう、各地の管理部門に指示を出した。
一方、中国外務省は13日夜、震源地に近い四川省アバ・チベット族チャン族自治州臥竜を訪れて連絡がとれなくなっていた英国人ツアー客31人が無事、省都の成都に戻ったと発表した。