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幹線道路は寸断「食べ物も薬もない」 四川大地震

2008年5月15日8時18分

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 【都江堰(中国四川省)=小林哲、樫山晃生】震源地・ブン川(ぶんせん、ブンはさんずいに文)につながる山越えルートのうち、都江堰側からの唯一の幹線道路は、大規模ながけ崩れで完全に封鎖されていた。重機で土砂を取り除く作業が進められているが、復旧は長期化しそうだ。

 都江堰市中心部から約5キロ離れた黎明村。ブン川へ抜ける山越え道路の分岐点に大勢の武装警官が集まり、道路をふさいでいた。この先は政府関係車両しか入れない。

 別の狭い道が分かれてブン川方面に通じており、荷物を抱えた人たちが行き交っている。山の方から下りてくるのは、被災した人たちだ。

 ブン川の近くの映秀鎮で被災した王鴻発さん(19)は靴が泥だらけだ。食料の買い出しと親族に安否を伝えに13日に村を離れ、数十キロの山道を夜通し歩いてきた。「村の状態はひどすぎて言いたくない。食べ物も薬もなく、けがをした人たちは手当てを受けられずに苦しんでいる」。崩れた家屋の下敷きになって多くの人が亡くなった。「父母が待っている。急いで戻らないといけない」

 観光地の九寨溝を旅行中に被災した雲南省の男性(38)は「車が土砂に埋もれてしまい、あきらめて避難した。友人3人と政府の施設で2日間過ごしたが、食料の配給が1日に1度しかなくつらかった」。

 家族の安否を心配して山に向かう人もいる。

 都江堰に出稼ぎに来ていた黎万才さん(51)は、買い込んだ水や食料を背負って黙々と歩いていた。ふだんは車で4時間で帰れる距離だが、「おそらく3日はかかる。それでも家族と連絡が取れないので行くしかない」。

 ブン川に至る道路は、村から数キロ先で、路上に数十メートルにわたって土砂がうずたかく積もっていた。土砂崩れの直撃を受けて転落したとみられる車両ががけ下に見える。ショベルカーで土砂をかき出す作業が行われていた。

 上空では、救援用ヘリコプターが、ブン川方面へたびたび飛んで行くのが見えた。

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