現在位置:
  1. asahi.com
  2. ニュース
  3. 特集
  4. 四川大地震
  5. 記事

「被災者助けたい」若者に支援の輪広がる 四川大地震

2008年5月16日15時3分

印刷

ソーシャルブックマーク このエントリをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 このエントリをdel.icio.usに登録 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをBuzzurlに登録

写真避難所には次々と救援物資が届き、ボランティアも活動を始めている=15日午後、中国四川省綿陽、中田徹撮影

 【成都(中国四川省)=冨森ひな子】大地震に見舞われた中国四川省の省都、成都市で、市民の間に被災地支援の動きが広がっている。救援物資を受け付ける拠点が市内にいくつも設置され、スーパーで買った飲料水などを市民が次々と持ち込んだ。被災地で大きな被害を受けた生徒たちと同世代の若者が「いてもたってもいられない」と、物資運び出しのボランティアに汗を流している。

 成都市中心部には、10カ所以上の物資受付拠点ができ、16日も朝から救援物資を持ち込む人でごった返した。目抜き通りに設置された紅十字会の拠点には、乗用車やタクシーで横付けした市民らが、車内いっぱいに積んだ段ボール箱などを運び込んだ。

 市民から寄せられた大量の救援物資を、被災地に向かうトラックや倉庫に運ぶのは、高校生や大学生ら若者を中心に集まった約500人のボランティアだ。100メートルにわたって2列をつくり、バケツリレー方式で次々と手渡した。

 市内の学校が休みだった15日朝から作業に加わっていた成都市の高校2年、胡瀚丹さん(17)は「被災地では同じ高校生が授業を受けながら生き埋めになっている。いてもたってもいられなかった」。別の女子生徒(16)は「筆記用具を持ちながら亡くなった被災地の生徒のニュースに、とてもショックを受けた。どんなことでも手伝いたい」と声を詰まらせた。

 四川省南部の宜賓から乗用車で成都に来た男子学生(23)は「インターネット上の呼びかけで集まった4人で来た。政府の救助が十分ではない都江堰周辺の小さな村に、これから救援物資を届けにいくつもりだ」と話した。

 近くのイトーヨーカ堂春熙店は、救援物資用に布団を買い求める人たちが増えている。同店によると、1人で100組を買った客もいたという。布団10組を買った成都市の自営業、胡潔蘭さん(50)は、地震関連の情報を得るため、発生直後からラジオを持ち歩いている。「被災地に布団や水、薬が足りないと知って買いに来た。夫が若い頃に被災地に住んでいたので、ひとごとではない」と涙を流した。

 同店によると、14日は自家用に飲料や食料品を買った客が多かったが、15日以降は、生活が一段落したことから救援物資として布団や毛布、下着類がよく売れているという。

PR情報
検索フォーム
キーワード:


朝日新聞購読のご案内