現在位置:
  1. asahi.com
  2. ニュース
  3. 特集
  4. 岩手・宮城地震
  5. 記事

岩手・宮城地震 死者6人、行方不明11人に

2008年6月14日23時48分

印刷

ソーシャルブックマーク このエントリをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 このエントリをdel.icio.usに登録 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをBuzzurlに登録

写真国道398号をふさいだ土砂崩れ=14日午後0時33分、宮城県栗原市、本社ヘリから、中田徹撮影写真崩落した斜面の土砂に押し流された駒の湯温泉(左)=15日午後、宮城県栗原市、本社ヘリから、上田幸一撮影

 14日午前8時43分ごろ、岩手県南部を震源とする地震があり、宮城県栗原市や岩手県奥州市で震度6強、宮城県大崎市で震度6弱など、東北を中心に関東や北陸までの広い範囲で強い揺れを観測した。東北各県の集計では、午後11時半現在、宮城、福島、岩手の3県で計6人が死亡。岩手、宮城を中心に東北各県で11人が行方不明、159人がけがをした。家屋の半壊は42棟にのぼった。

 気象庁は、この地震を「平成20(2008)年岩手・宮城内陸地震」と命名。震源の深さを約8キロ、規模はマグニチュード(M)7.2と推定した。国内内陸部の直下地震でM7を超えたのは過去半世紀で、95年1月の阪神大震災、00年10月の鳥取県西部地震に続き3度目。

 宮城県は栗原市に、岩手県は一関市に対し、それぞれ災害救助法の適用を決めた。両市の支援活動の経費の一部または全額を国と県が負担することになる。

 死者は、宮城県で3人、岩手県で2人、福島県で1人を数えた。

 宮城県栗原市花山本沢熊倉では、国道398号が約1キロにわたって崩落。落石防止の作業中だった15人のうち、3人の行方が分からなかったが、夜になって五十嵐正巳さん(54)と門脇義富さん(53)=いずれも山形県鮭川村=の2人の死亡が確認された。また同市花山の湯浜温泉付近では、土砂に埋まっていた2台の車から3人を発見。1人が死亡していた。

 岩手県一関市東山町では、近くの会社役員千葉友三さん(60)が揺れに驚いて外に飛び出したところをトラックにはねられて死亡した。同県奥州市の胆沢(いさわ)ダム工事現場では落石があり、作業していた同県滝沢村大釜の千葉正彦さん(48)が死亡した。

 福島県いわき市小浜町の小浜漁港付近では、釣りをしていた同市勿来(なこそ)町窪田の会社員石井道隆さん(55)が死亡した。落石を受けて海に落ちたという。

 震源地は中山間地にあたり、土砂崩れなどにともなう行方不明も相次いだ。

 宮城県栗原市の「駒の湯温泉」では、2階建て旅館の1階に土砂が流入。建物が崩れ、宿泊客や従業員ら9人が生き埋めとなった。2人は救出されたが、残る7人が行方不明のままだ。

 同市の国道398号では、ほかに車数台も埋まっているという。同市の耕英地区は、道が遮断されて孤立状態になったことから、自衛隊のヘリコプターなどが約100人の住民らを避難所へ搬送している。

 岩手県一関市厳美町祭畤(まつるべ)や同市須川温泉でも宿泊客と従業員ら計180人あまりが孤立しており、ヘリで救出している。同市厳美町の国道342号では、車で通行中の男性(52)が、がけ崩れに巻き込まれたが、自力で脱出。この近くでは民家も倒壊。同市青葉でも、リサイクルショップが倒れた。同県奥州市の胆沢ダム付近の林道では、20人乗りのマイクロバスが土砂崩れに巻き込まれ、がけ下に転落。10人がけがをした。

 国土交通省が各県を通じてまとめたところ、地滑りが宮城県栗原市で1件、がけ崩れが同市などで7件あった。また岩手、宮城県境付近の河川で土砂や流木などが堆積(たいせき)して、土砂ダムができた。二次災害につながる可能性もあるとみて、同省は地元自治体に情報を伝え、経過を注視している。また、岩手県奥州市の石淵ダムで3センチのひび割れが見つかった。水圧を下げるため、午後から緊急放流を始めた。

 気象庁は午前8時43分51秒に地震の初期微動(P波)を検知、約4秒後に「M5で震度5強以上」と自動的に判断し、緊急地震速報を発した。その後、余震でも2回速報を出した。

PR情報
検索フォーム
キーワード:


朝日新聞購読のご案内