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映画「東京タワー」主人公の家も被災 岩手・宮城地震

2008年6月27日12時54分

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写真一般公開が中止されている佐野社宅内には映画に登場する居酒屋の看板がそのままになっている=宮城県栗原市鶯沢、遠藤写す

 映画「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」でオダギリジョーが演じる主人公が子どものころに住んでいた古ぼけた家。ロケ地になったのは、岩手・宮城内陸地震の震源地に近い宮城県の鉱山の旧社宅だった。瓦や土壁の一部が崩れ、好評だった一般公開は中断された。

 宮城県栗原市鶯沢にある細倉鉱山の佐野社宅。1935年に建てられ、87年の閉山後も06年まで鉱山会社の社員が住んでいた。

 鉛や亜鉛を産出する鉱山では最盛期、約2800人が働いた。佐野社宅近くに住み、鉱山で働いた高橋善作さん(58)は「社宅の周りには無料の共同浴場があって、仕事帰りに風呂を浴びて一杯ひっかけて帰ってきた。社宅もお祭りみたいににぎやかだった」と振り返る。社宅は07年3月までに取り壊される予定だった。

 そこに転機が訪れた。

 福島県いわき市の常磐炭田を舞台にした映画「フラガール」のスタッフが社宅を見つけ、昔の炭鉱住宅を再現するセットに部屋のふすまや畳を使ったのだ。

 このことが、同じく炭鉱のまちが舞台となる映画「東京タワー」のスタッフの耳に入り、監督らが訪れた。社宅を見た瞬間、「ここで撮影したい」と一同は即決した。

 撮影では地元の住民がエキストラとして出演した。07年3月に一般公開すると、映画のヒットにあわせ、同年末までに団体客だけで6万7千人が訪れた――その矢先の地震だった。

 映画「東京タワー」の菊地美世志プロデューサーは「栗原市の美しい景色の中に地域の皆様の力を借りてつくり上げたオープンセットが、再び公開できることを心より期待しています」と声援を送っている。(遠藤真梨)

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