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台風13号、奄美で1人死亡 九州・四国に接近

2008年9月19日1時54分

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写真裏山の土砂崩れで全壊した民家=18日午後5時11分、宮崎県日南市風田、佐藤元彦撮影

写真加江田川が増水し、堤防を越えた水が道路に流れ込んだ=18日午後5時46分、宮崎市鏡洲、藤脇正真撮影

 九州南部に接近して被害をもたらした台風13号は19日午前1時現在、宮崎県の都井岬の東約100キロにあり、風速25メートル以上の暴風域を伴って時速約20キロで東北東に進んでいる。19日正午には高知県足摺岬の東南東80キロ付近に達する見込みだ。

 気象庁によると、19日午前0時20分までの24時間雨量は、鹿児島県甫与志岳で421.5ミリ、宮崎県日南市の油津で346ミリ。19日の24時間の予想雨量は、大分県や九州南部で100ミリという。

 鹿児島県奄美市では18日に警戒作業中の男性1人が死亡。鹿児島、宮崎両県で計76棟が床上・床下浸水の被害を受けた。宮崎県日向市と日南市、鹿児島県肝付町では住宅計3棟が土砂崩れのため全壊した。

 同県では鹿屋市など1市3町で計約1160世帯約2710人に、宮崎県でも日南市で110世帯243人に避難勧告が出された。

 宮崎市では、市南部を流れる加江田川が18日午後にはんらんし、近くの50世帯100人に避難指示、周辺の100世帯300人にも避難準備情報が出された。川からあふれ出た水は住宅の床下まで迫り、住民らはひざまで水につかって高台の親類宅などに移った。熊本県でも宇城市など2市5町村で計31世帯35人が自主避難した。

 台風の影響で交通機関も乱れ、日本航空と日本エアコミューターは18日、宮崎と鹿児島発着のほぼ全便にあたる計95便が欠航。大分県では佐伯港と高知県宿毛港を結ぶフェリー2便が欠航。熊本県でも熊本―島原間などのフェリーで欠航が相次いだ。

     ◇

 台風13号は19日正午には四国沖、同日午後6時には紀伊半島沖を通過する見通し。和歌山県に上陸する恐れもあるという。気象庁は、四国や近畿で激しい雨が降る可能性があるとして、土砂崩れや高波に警戒するよう呼びかけている。

 20日午前0時までの24時間の予想雨量はいずれも多い所で、▽四国太平洋側250ミリ▽近畿南部300ミリ▽中国山陽80ミリ。陸上の最大風速は近畿で15メートル、四国太平洋側で20メートルになるとみている。三重県尾鷲(おわせ)市では、18日午後11時までの1時間に90ミリの猛烈な雨を観測した。同市は市内の7907世帯、1万7545人を対象に避難勧告を出した。

 高松地方気象台によると、先月末から生活用水などの貯水率0%が続く早明浦(さめうら)ダム(高知県)周辺でもまとまった雨が降りそうだが、同気象台は「一気に貯水が回復するとまでは言えない」としている。早明浦ダム周辺は7〜8月の降雨量が過去最低。高松市は夜間断水も検討しているという。

 台風の影響で、関西と四国、九州方面を結ぶ空・海の便の欠航が出始めている。日本エアコミューター(JAC)は、19日午前の松山発伊丹着と種子島発伊丹着など計6便の欠航を決めた。ダイヤモンドフェリーは、同日夕の鹿児島(志布志)発大阪着のフェリー1便を欠航する。神戸―大分間などの運航は同日午前に判断する。関西汽船も同日朝に四国、九州方面の運航をどうするか決めるという。

     ◇

 名古屋地方気象台によると、18日夜から激しい雨が降る地域が出始め、三重県尾鷲市で同日夜の1時間あたり降雨量が120.5ミリを記録した。

 東海は19日昼過ぎから強風域に入り、夜遅くから翌20日午前中までが最接近の時間になる見込み。20日未明までの24時間の予想雨量は、三重県で約350ミリ、愛知県で150ミリ、岐阜県では100ミリに達する可能性がある。

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