2日の東京市場は株価、円相場、長期金利とも小幅な動きで始まった。福田首相の辞任表明について、市場では「(衆参両院のねじれ現象など)政治の混迷は今に始まったわけではない」(大手証券)と、冷めた見方が多い。後継首相は誰か、衆院の解散・総選挙はいつかを見極めたいとの様子見が広がった。
東京株式市場は、前日の終値をはさんで小幅にもみ合う展開。日経平均株価の午前の終値は、前日比63円11銭高い1万2897円29銭。東京証券取引所第1部全体の値動きを示すTOPIX(東証株価指数)は同8.10ポイント高い1238.74。出来高は7億1千万株だった。
午後1時では、日経平均は22円75銭高い1万2856円93銭。TOPIXは4.58ポイント高い1235.22。
日経平均は前日比54円安で取引が始まったが、為替相場が円安ドル高に振れたことなどが好感され、上昇に転じた。ただ、積極的な取引は控えられた。日興コーディアル証券の西広市・エクイティ部部長は「ねじれ国会での政策の遅れは市場では織り込み済みで、首相辞任も株価に大きな影響はない。次の首相候補がどんな政策を打ち出すかを見極めつつ取引されていくだろう」と言う。
東京外国為替市場の円相場は、1ドル=108円台で落ち着いた動き。午後1時現在では前日午後5時時点より59銭円安ドル高の1ドル=108円30〜35銭。
1日夜の辞任表明直後は海外市場で一時、円売りが加速したが、大きな流れにはならなかった。三菱東京UFJ銀行の高島修チーフアナリストは「福田首相の指導力や経済政策で円買いが進んでいたわけではないので、辞任表明も大きなインパクトはない。政治が不安定になり、基本的には円売り基調だが、急激に加速することもないだろう」と指摘する。
東京債券市場も、長期金利の指標となる新発10年物国債の流通利回りは1.4%台でもみ合った。大和証券SMBCの末沢豪謙チーフストラテジストは「後任の首相が決まるまでは様子見。ただ、積極的な財政支出の拡大を公言している麻生・自民党幹事長が次期首相になるとの見方が強まれば、景気回復への期待で長期金利の上昇要因になるだろう」と話す。